よみコミ!

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漫画の感想ブログ。メジャーなものから隠れた良作まで幅広く読んでいます。誰かの新しい漫画の出会いの場になれば幸いです。

【2017年11月】面白かった漫画の感想まとめ【おすすめ】

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11月も沢山の漫画を読みました。
読んだ漫画の冊数は38タイトルの73冊。
その中から面白かった作品を紹介をしていきます。

 

先月の面白かった漫画の感想まとめはこちら。

sasa-comic.hatenablog.com

 
年末は勝手ながら年間の総まとめランキングベスト50をするので2017年の月別面白かった漫画のまとめは今回が最後です。生きていればまた1月の末にお会いしましょう。
※変わらず週一ペースで更新はします。多分。おそらく。

さてさて11月は本当に粒ぞろいで、どれもおすすめしたいものばかりでした。
今月は特に順位付けをするのは野暮に感じたのと、先入観入って読まれると勿体ない気もするので順位付けせず順不同で紹介しています。
なんとなく気持ちが入った文章はあるのでそちらで察してもらうのは一向に構いません。

興味を持った作品があればぜひ読んでみて下さい。
それでは紹介していきます。

 

ここは今から倫理です。(1巻/雨瀬 シオリ)

倫理とは「学ばなくても将来困る事はほぼない学問」である。
そんな倫理が「知っておいてもいいかもしれない」読み終えたあと、そんな風に考えることができたら私はとても嬉しい。
やや刺激的なシーンも含むため、全ての人にとって最高の漫画であるとは言わないけれど、確実に誰かに手を差し伸べる作品だと確信しています。

試し読みでこれは良いかもしれないと感じたらぜひ単行本で続きを読んでみて下さい。どの話も味がある話ですが4話目でグッと締まるように思います。

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言葉を必要としない、言葉が聞こえない人も中にはいるのだけど、そんな人に負けないように自分や人を大切に思う心、どう生きるかを考えるきっかけになると嬉しい。
どこか冷酷さを感じる高柳先生の意外な素顔のギャップもまた趣があって良い。
傑作になる予感を大いに感じさせるそんな1巻です。

sasa-comic.hatenablog.com

 

ヴィンランド・サガ(1~20巻/幸村 誠)

11世紀のヨーロッパを席巻したヴァイキングの物語。幸村先生の過去作

プラネテス(1) (モーニング KC)がとても興味深く読めたので同様に哲学的な話も考えながら読めた。
苦労や争いを知っているからこそ皆が幸福になる術を模索し、物語の彼らだけでなく、読者もまた導いてくれるのは良い漫画の証だと思います。

君は春に目を醒ます(1巻/縞あさと)

自分の勘を信じてジャケ買い。とても可愛らしくて優しい話で好みの内容でした。

コールドスリープ云々の設定は今後あまり活きてこなさそうだけど、年の差物と同級生物のいいとこ取りをするために上手いこと働いてくれたので何の問題もないです。
読み切りも収録されてお徳感もあるし、本編のラストシーンがとても可愛いのは良い構成。2巻も楽しみです。

 

ライミングマン(1巻/若杉公徳

最近盛り上がりをみせるフリースタイルラップをテーマにした作品。
基本路線はギャグでくだけた感じのときも多々あるが、締めるときはビシっと締める魂の籠ったライムが熱い。
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過去の栄華にすがらず、漫画家として更なる成長を見せてくれる作者の意欲作。
ぜひもう一花咲かせて欲しい。主人公と対照的なライバルの登場で更なる化学変化が起こりそうな予感を感じさせます。

火色の文楽(1巻/北駒生)

命を賭して、語れるか。つばさをもがれた青年が出会ったのは60歳からがピークと言われる文楽の世界。
険しく果てがない火の道をもがき苦しみながら進むその姿は節々に強さと儚さが見え隠れする。

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人形浄瑠璃文楽」を漫画ならではの表現で威厳と迫力をもって描かれており、非常に渋く面白く仕上がっている。
基本的に紙も電子書籍も読み味はそう変わらないと思っているが、この作品に限って言えば紙で読むのが向いているように感じます。
三浦しをん先生の推薦帯に惹かれて多くの人が手に取ってくれることを願います。

フラジャイル(10巻/恵 三朗 (著), 草水 敏 (原著))

嘘には2つの種類がある。自分のためにつく嘘と誰かのためにつく嘘。
それに対してそんなもの努力が後ろ向きなんだよと岸先生は言う。
一見切り取るとムッとくる言葉も本編を読めば嘘の孤独さをいたく考えるかもしれない。10巻の大台になり円熟味を増すその面白さは医療漫画の中でもピカイチ。

 

偶像事変~鳩に悲鳴は聞こえない~(3巻/ミサヲ (著), にんじゃむ (原著))

波紋が着実に大きくなりあらゆるものを飲み込もうとしている。
平和を求めて止まない悪意が別の正義とぶつかっていく。淘汰されるのは果たして誰か。
次巻で完結ということで、いったいどんな結末を迎えるのか序盤は荒さもあったが物語はおおいに盛り上がってきた。

ノブナガ先生の幼な妻(1巻/紺野 あずれ)

表紙でどんな漫画か察しろ。今作のヒロインは戦国時代からやってきたお姫様。
つ ま り 履 い て な い
学校が舞台だしこれはもう実質私立はかない学園の続編でしょう(違う)
紺野先生が結婚後も相変わらず?で一安心といったところでしょうか。どんな展開になってくるのか楽しみ。

 

あまちんは自称♂(1巻/寺井 赤音)

表紙の背景が男子トイレ、目の前には可愛らしいあまちん。
これは読者を試しているのか?と言わんばかりのあざとさが強い。
疑似百合あり、ハイテンションなギャグ要素ありと勢いが感じられるのが良いです。
つまるところ可愛ければ男の娘でも問題ないと思います!個人の意見です!

 

中間管理録トネガワ(6巻/福本 伸行 (協力), 三好 智樹 , 橋本 智広 (著), 萩原 天晴 (原作))

毎回芸人のコントを見てるような高い位置で安定した面白さ。
炎上編は詰まるところ日々の積み重ねでしか挽回できないというある種教訓めいた話で笑える一方で身につまされる。
一番笑ったのは西野カナ(会長)のトリセツ。
ちょくちょくネタにされるあの歌詞もトネガワでは悪くないのかも知れないと思わせる気持ちの良い笑いがやはり上手い。

 

約束のネバーランド(6巻/出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著))

序盤読んでうーんって評価だった人もここまで読むと評価変わってくる気がする。
「約束」の意味がわかることでスケールが広がりワクワクさせる面白さがありました。逆に最初からワクワクして読んでた人の一部はあまり望まない展開の人もいるみたいでへーとなった。
物語はまだまだここからと予想されるが、伏線回収を上手くやってくれればジャンプの歴史に残る名作になる可能性も十分あるんじゃないかなと期待してます。

 

ドレッドノット(1巻/緋鍵 龍彦)

キャッチコピーは「全ての人間に恐怖を、ただし安全に」
本屋だと帯で内容をネタバレされててそれはそれで面白そうと思うかも。
ただ前知識ない状態で1話目を読むと「してやられた感」が面白いので誰かが読んでくれることを期待して試し読みを貼っておきます。

とはいえ、出落ちというわけでもなくきちんとした面白さは広がっているので2巻以降も期待してます。

 

選択のトキ(1巻/群千 キリ)

透明感のある絵柄と浸透する言葉の素直さが素敵な期待作。
1、2話目が凄く好きで3話目で若干色物感が出たのは正直うーんって感じでしたが1巻の続きをジャンプSQで読んで「ああやっぱりこの漫画好きだ」と改めて思いました。
友達とは?恋人とは?人間関係に悩む主人公の苦悩は少し痛々しくはあるものの、透明感のある作画がその繊細さをよく表現しています。
選択の時が迫るとき、彼はどちらの性別を選ぶのかはもちろん、トキと関わることで彼がどのように成長していくのか非常に楽しみです。

 

BLUE GIANT SUPREME(3巻/石塚 真一)

3巻は初っぱなから窮屈なコマ割りしてるなという印象から「世界が広がったみたいだ」の台詞で意図を理解。いきなりしてやられた。
初ライブは最低限のラインに留まったにすぎないが強さは届いた。それならいけるとストイックな彼らへの信頼は厚い。

 

喧嘩稼業(9巻/木多 康昭)

「この戦いも、お前のことも忘れたくない」
決死の思いで挑んだ戦いは逆転、そして再びの逆転。
これに燃えずして一体何で燃えるのか。 続きが気になるのはもちろんのことですが、なによりも10巻のネタが一番楽しみにしてるのは自分だけじゃないはず。
ということで早く10巻が読みたいです。安友さん帰って来て‥休載が増えてきたよ。

 

りぶねす(8巻/堂本 裕貴)

ゆっくりとゆっくりと、あるテーマに沿って終わりに向かっている物語。
それは着実に名作への道を歩もうとしている物語でもあります。

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「友達がいい」と言うカスミに対して「ただの友達では終わるつもりはない」と言う七瀬。さてさてどう出るカスミさん。
1巻だとラブよりコメディ重視なためふーんと思う人も少なからずいると思います。
見所はもう少し先なので手が滑って全巻衝動買いしても私は一向に構わない。アニメ化するその日まで布教していきたい。

 

アオアシ(11巻/小林 有吾,上野 直彦)

スポーツ漫画だと友達とか仲間だとかそういう枠組みをポンと越えてくる瞬間がある。
アオアシについてはユースが舞台なのも相まって、こういう枠組みを越えてくる奴がプロになるんだろうなあと、ワクワクと同時に恐怖でもある。
金田が更なる進化を遂げて立ち塞がるのか、それともこれっきりの登場になるのか。
後々ブログで改めてアオアシを紹介するときのネタの1つになりそうなので備忘録として記しておきたい。
ついでに同時発売だったショート・ピース 1 (ビッグコミックス)も面白かったのでこちらでも便乗して宣伝。

 

コンシェルジュ インペリアル(6~7巻<完>/藤栄道彦,いしぜきひでゆき)

長く続いたコンシェルジュシリーズも今巻で完結。
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前作コンシェルジュ プラチナム 10 (ゼノンコミックス)同様、世相を皮肉った内容で反応は各々あると思うが、少しでも介護について考えさせるために爪跡を残してやるという気概が感じられた点、そして最後のどんでん返しが痛快で面白かった。
産経ニュースで取り上げられている。

http://www.sankei.com/column/amp/171125/clm1711250003-a.html

介護という扱いが難しいテーマで考えさせる内容を描ける人はいても、面白く描ける人は掛け値なしにいないんじゃないだろうか。
間違いなくお仕事漫画の金字塔です。

BE BLUES!~青になれ~(27~29巻/田中 モトユキ)

vs聖和台。桜庭、一条が共にレベルアップしていくのが目に見えてわかる。
また小早川という強敵を前にして、日本代表という目標に今一度向き合うきっかけになる熱い試合だった。
特に頭で飛び込んでのパスは才能があるゆえに話の都合上大怪我をさせた訳じゃないというのがここにきて強い説得力を持たせてくるのはすごい。

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雑誌で読むとなかなか終わらず長いと感じた試合も、単行本で読むと臨場感、スピード感があり1つのプレーに着目して読める。まさに手に汗握る名試合。

 

ランウェイで笑って(2巻/猪ノ谷 言葉)

「わたしを見て」芯の通った言葉と裏腹に不安で震える千雪。
育人と同じように不安を抱えながらも、奮い立たせるその姿はやはり少年漫画らしく読者を勇気付ける熱さに溢れている。
バトンタッチするような交代劇にしびれます。こうなりたい、こうありたいと向かう目線の先が合うとその作品に強い思い入れが生まれる。
王道少年漫画であるが、掟を破りながら期待に応える従来にない新しさがある。
それを最先端のファッション同様、奇抜に捉える人も中にはいるかもしれないが、理解を示す人は決して少なくないように思う。これからも応援していきたい。

 

おわりに

以上20タイトルでした。
冒頭で言いましたが11月は本当に粒ぞろいでこの中から6つを選べとなると日によって変わりそうなぐらい作品に魅了されたものが多かったです。
面白いと言ってもジャンルが違えば、読む人が違えば見る箇所は違いますが同じように面白いと思ってくれる人がいればとても嬉しい。

12月は師走ということで文字通りあっという間に過ぎそうですが、合間に漫画でも読んで落ち着けるときがあれば心に余裕があっていいですね。
それでは今回はこの辺で。
読んでくださりありがとうございました。それではまた。