よみコミ!

よみコミ!

漫画の感想ブログ。メジャーなものから隠れた良作まで幅広く読んでいます。誰かの新しい漫画の出会いの場になれば幸いです。

【2017年9月】面白かった漫画の感想まとめ【おすすめ】

f:id:sasa_comic:20171017222514j:plain

9月も沢山の漫画を読みました。今月の面白かった漫画を紹介をしていきます。
興味を持った作品があればぜひ読んでみて下さい。

先月の読んだ漫画の感想まとめはこちら。

sasa-comic.hatenablog.com

 

 個人的に「ある程度まとまった巻数を読むことで面白さに気付くことがある」を持論としていて、新規開拓する作品はある程度まとまった巻数を読んでいることが多いです。

「とりあえず1巻」も悪くはないですが、巻数が出ているものについては積み重ねたものが人気や面白さに繋がる場合があります。
3巻まで、5巻までなどある程度塊で読むと面白さに気付くかもしれません。

それでは紹介していきます。

 

 

今月の面白かった漫画ベスト3

第1位 マイホームヒーロー(1巻/作:山川直輝、画:朝基まさし)

家族を守るために夫婦で完全犯罪を目指す話。現実とフィクションを上手く混ぜながら、どう転がっていくのか先の読めないスピーディな展開ヤクザとの一進一退の攻防は緊張感があってとても面白い。
果たしてこの逃げ場のない罪と罰の物語はどういった展開を迎えるのか。
哲夫は一体どんな「ヒーロー」になっていくのか、要注目の一作です。

 

第2位 ふしぎの国の有栖川さん(1~3巻/オザキ アキラ)

魂が綺麗すぎる…まぶしい… 有栖川さんと野宮の聖なる光に当てられて、読後は自分も清らかな人間になった気がします。
周りのキャラのノリも良く終始楽しく読めるのもポイントが高い。
傍から見れば早く付き合っちゃえよという感じのお似合いの2人ですが、ゆっくりと距離が縮まっていくのが心地良い。
心が汚れだしたらこの漫画を読めと布教したくなる、やさぐれた心が浄化される素晴らしい少女漫画です。

 

第3位 1518!イチゴーイチハチ!(4巻/相田 裕)

昔のような思いはできないけれど、そんな今に後悔は一切ないと投げるチェンジ・オブ・ペースが最高にかっこよかった。
「夢を諦めるところから始まる物語」とはよく言ったもので、一度や二度の失敗でくよくよすんなと元気を貰える傑作です。

 

今月の推しマン

ここでは個人的にぜひ読んで欲しい良作を取り上げています。他に良いタイトル案があれば教えて下さい。

 

推しマン①構成/松永きなこ(3巻/画:清水しの、原作:ピエール杉浦

放送作家は面白がり屋」という言葉がきなこに根付き出してきた。
今は誰かに頼らないといけないけれど、彼女が魔法使いみたいな存在になれたらいいなと思います。
どうしたらいいのと泣いていた1巻の表紙から、私は絶対負けんぞ‼と言わんばかりの気持ちの込もった表紙がとても好きです。

 

推しマン②君曜日 ―鉄道少女漫画―(全4巻/中村明日美子

女の子も男の子も純心だからこその葛藤があり、それを美しく描ける中村明日美子先生がすごい。
3巻の相容れない好意に気付いてしまった持田さんの笑顔の表情がすごく儚くてハートを撃ち抜かれました。
4巻は「会いたい人に 会いに行く」という台詞がクライマックスへ向かう臨場感と相まって素敵でした。 女性ならではの感情の機微がよく描けてる作品は本当好き。思わずため息がこぼれる。素敵の塊

 

推しマン③淋しいのはアンタだけじゃない(3巻<完>/吉本浩二

軽度の難聴から明確な聴覚障害など、いわゆる聾唖として生きる人々への取材を通じて「聴こえない」とはどう言う事か、「音の無い世界」とはどの様な世界なのかを探っていくセミドキュメンタリー。
作者は本当に聴覚障害のことを伝えることができたのか自問自答していたが、私はこれまでの常識に一石を投じる質の高いノンフィクション漫画だと胸を張って勧めます
「淋しいのはアンタだけじゃない」というタイトルに込められた思い。取材に関わった関係者への文章は作品への情熱を確かに感じる。知っているようで知らなかった聴覚障害の世界を知るきっかけになれば幸いです。

 

 

以上今月の面白かった漫画ベスト3と推しマンでした。
引き続き今月の面白かった漫画を順不同に紹介していきます。

ピックアップした作品に関わらず、9月に読んだ漫画の中から個人的に「読んでよかった」「続きが読みたい」と思ったものを絞っているので面白いことには変わりないです。
興味を持った作品があればぜひ読んでみて下さい。

 

 

ランウェイで笑って(1巻/猪ノ谷 言葉)

パリコレを目指す少女と服のデザイナーを目指す少年のサクセスストーリー。
立ち塞がる壁を乗り越えて夢に向かって走り出す二人は応援したくなる。
ファッション業界を舞台に描かれる熱いドラマがそこにあります。
ファッションの解説ページも設けられており読みながら知識も多少なり得られるのも良い。
少年マガジン新世代の幕開けを予感させる要注目の期待作。

 

薬屋のひとりごと(1巻/原作:日向夏、作画:ねこクラゲ)

大人気宮中ミステリー小説のコミカライズ。宮中のゴタゴタにブツブツ言いながらも自在に駆け回る主人公と周囲の人たちとの駆引きが面白く人気なのも納得。
特に4話目「月下の幽霊」が美しくてとても好みでした。本性が出てくる2巻も楽しみ。

 

血の轍(1巻/押見 修造)

究極の毒親という帯の謡い文句通り、不穏さを存分に漂わせるその奇妙な親子関係が今後どうなっていくのか楽しみ。
母親の思考が読めなくて本当に恐ろしいのは人間と思わせる後の引く読後感が癖になる。

 

Dr.STONE(1~2巻/作画:Boichi、 原作:稲垣 理一郎)

スケールがでかくて展開がパワフル。少年誌らしい単純明快さでサクサク読めて面白かった。何もない状態から時代を一気に切り開く科学の力ってスゲー! 

 

保安官エヴァンスの嘘~DEAD OR LOVE~(1巻/栗山 ミヅキ)

サンデーの期待作。大層なタイトルだが要はラブコメである。面白い。
表紙詐欺っぽいが周囲からするとエヴァンスはこんな風に見えてるのかも?
モテたいという思いはあるものの周囲への見栄などで上手くいかない様子がコミカルに描かれている。父親の格言がツボ。
途中から正ヒロインが登場して『かぐや様は告らせたい』を彷彿させる。こちらはギャグが濃い目で同様に安定して楽しい。このマンガを持っていると運気が上がるらしい。

 

ライアー×ライアー(10巻<完>/金田一 蓮十郎)

完結。嘘から始まった不思議な関係でしたが締めはあっさり。
相手のためを思っての嘘ならば必ずしも悪いことじゃないよというメッセージは好きです。ドロドロする作風じゃないし素敵なハッピーエンドで良かった。お幸せに。
同時発売のラララ(6) (ヤングガンガンコミックス)ゆうべはお楽しみでしたね(4) (ヤングガンガンコミックス)も新たな展開を迎えており、本作が終わった後も作者の世界観にどっぷり浸れそうです。

 

うらみちお兄さん(1巻/久世 岳)

仕事で疲れた時、心が病んでいる時に読むと少し楽になるかもなブラックなギャグが満載。
うらみちお兄さんのCVが神谷浩史だったり発売前重版かかったりと発売前から漫画賞をいくつか獲ってたとは言え想像以上に物凄い売上でびっくり。
日々疲れている人なら共感するものはあると思います。ノリはネタを理解できる若者向けなので試し読みはした方がいいかも。

 

転生したらスライムだった件(1~5巻/川上 泰樹 (著), みっつばー (著), 伏瀬 (原著))

チート能力とかはテンプレ通りではあるが嫌味がなくスライムさんの意気を感じられるのが良い。
徐々に仲間を増やし5巻で土台作りができた感じでこれから魔王たちとの戦いが楽しみです。トータルで見ると高評価も納得の面白さ。

 

ダンジョン飯(5巻/九井 諒子)

新章に入りやや不穏な雰囲気に。徐々にグルメ漫画からファンタジー漫画にシフトしてきたが上手いこと擦り合わせて高評価を維持したまま完結させてほしい。とはいえ完全にネタ要員と化したマルシルさんさえいれば多分大丈夫。

 

異種族レビュアーズ(1巻/天原 (原著), masha (著))

異世界の風俗店をクロスレビューしていく漫画。サキュバス、タコ娘、フェアリーなど種族の特徴を生かした設定は斬新で面白かった。
レビュアーもまた異なる種族からの視点で評価するため高評価と低評価の意見も聞き入れやすくしていて参考にしたくなる。天使の天使が悪魔なの好き。

 

ヒナまつり(13巻/大武 政夫)

ヒナが「もっと意識高く持てよ」と言い出したり瞳さんが経営者目線で語るようになったりと高校生になってみんな成長してる(いい方向にとは言ってない)
アニメ化おめでとうございます!

 

トモダチゲーム(1~9巻/佐藤 友生 (著), 山口 ミコト (原著))

黒い感情を消化させてくれる本音と建前が逆転するような世界観は紛れもなく山口ミコトのそれ。
ただ美麗な作画によって、多少なりとも品が出て明らかに読みやすくなってる。
デスゲームというよりサスペンスやミステリー要素が多くて思った以上に面白かった。
まっすぐな主人公も好きだけど、どんな手を使っても勝つ主人公も個性的で好きです。

 

翼くんはあかぬけたいのに(1巻/小花 オト)

表紙は華やかでオシャレ。なのに主人公がクソダサくてギャップが良かった。
ただイケみたいな見方もないことはないが、オシャレな空気を吸い過ぎて死ぬ翼くんは憎めない。
絵柄も男女問わず読めるし1話目読んでノリが合うなら楽しめると思います。
「青のりにお好み焼き乗せるんかお前はーッ!」のとこ大好き。

 

恋愛ラボ(13巻/宮原るり

大波乱の12巻でしたが今回も攻めに攻めた。
1巻と今の絵柄全然違くて最初戸惑いそうだけど積み重ねが素晴らしい作品なのでぜひ読んで欲しいです。優勝。

 

約束のネバーランド(5巻/出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著))

遂に脱獄。短い生涯だけどそれでも少しでも長く生かせてあげようとするママの気持ちを考えると複雑な心境になる。
次の巻で物語はこれまでと比べてストーリーが大きく進展するから実はあんまり…という人もまだ読んでなかった人も6巻出たときに一気読みしたらハマる人増えそう。

 

トレース 科捜研法医研究員の追想(3巻/古賀慶)

元科捜研の作者が描く本格サスペンス。事件の真相に少しずつ迫るも主犯格のリーダーがかなり曲者で今後どう立ち塞がってくるのか楽しみ。
検査でそんなことまで分かるのかと科捜研の技術にも驚きます。
ストーリーがかなりシリアスなため、あとがきにほっこりする。

 

思い、思われ、ふり、ふられ(1~6巻/咲坂 伊緒)

違う価値観をもつ二人のヒロインの考え方が面白くて、少女漫画らしい作品で久しぶりに肌に合うものを読めました。
4巻の夢オチからどんどん盛り上がってきてすごく面白くなってきた。
流石大人気作といえる満足感。

 

おわりに

以上23タイトルでした。9月は次にきてほしいマンガ2017 - よみコミ!で前もって取り上げた中から6タイトルが発売されるなど通常より1巻が多く、いつもよりフレッシュな気持ちで読めて面白かったです。
1巻の中だと『マイホームヒーロー』『ランウェイで笑って』『薬屋のひとりごと』辺りは2巻でさらに面白くなるので良かったら引き続き注目して欲しいタイトルです。

今月は『ANGEL VOICE』が歴代でも屈指の面白さでレビューも書きましたが、何度も紹介してるし殿堂入りということでこちらでは省きました。
完結ランキングに後日入れる予定です。こちらもよろしくお願いします。


また、今月から来月のコミック新刊まとめも始めました。

注目の新刊をピックアップしつつ、備忘録代わりにまとめた記事です。
買ったまま積んでる作品もいくつかあるため大したことは書いてませんが、新規開拓の参考になれば幸いです。

それでは今回はこの辺で。読んでくださりありがとうございました。

 

関連記事