よみコミ!

漫画の感想ブログ。メジャーなものから隠れた良作まで幅広く読んでいます。誰かの新しい漫画の出会いの場になれば幸いです。

次にきてほしいマンガ2017

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今回は1巻が未発売の個人的に注目の新作を紹介する「次にきてほしいマンガ2017」です。

 

 以前にこんな記事書きましたが現在も色んな漫画雑誌を読んでいます。

 

現在、漫画雑誌は穴場です。推し漫画の強いプッシュになるし懸賞も当たりやすい。何より評判を気にせず新鮮な気持ちで読めるのがいいです。

といってもなかなか読んでもらえない現状なので数多くの新連載の中から個人的に「これは面白いぞ!」と思った注目の新作をいくつかピックアップしていきます。

単行本はまだ出ていないので「これから新しい漫画雑誌読んでみようかな」という人の導線に、また単行本が発売されたときに「そういやこんな作品紹介してたな」と店頭で手に取ってもらえたら幸いです。

 

ではさっそく紹介していきます。

 

 

これが売れなきゃおかしい!鉄板の話題作

ランウェイで笑って(週刊少年マガジン/猪ノ谷言葉)

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 2017年下半期・最注目の1巻 モデルとして“パリコレデビュー”を目指す女子高校生・藤戸千雪が主人公…と思いきや?
ファッションモデルというテーマの珍しさに留まらないフレッシュさ溢れるストーリーが魅力的。才能が全てと言っても過言でない厳しい世界で主人公がどう活躍していくのか毎週目が離せません。

 

 

ブルーピリオド(月刊アフタヌーン/山口つばさ)

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 スクールカースト上位の充実した毎日を送る高校生・矢口八虎。ある日、一枚の絵に心奪われたことをきっかけに始まる、美大を目指して青春を燃やすスポコン受験物語。
爽やかさと青春の苦さが入り混じる、静かで熱い感動がそこに確かに存在する。

 

 

マイホームヒーロー(週刊ヤングマガジン/原作:山川直輝、漫画:朝基まさし)

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「おっサイコメトラーEIJIの人の新作か」と何の気なしに読んでみたら1話目からとんでもない展開に。とはいえこれだけだったらバーローとかでもよくあるしなーと思ってたら3話目の解体方法がとんでもなかった
山川先生のもう一つの原作『100万の命の上に俺は立っている』も読んでいればよくわかると思いますが、思考回路が常人のそれじゃない。どうおかしいのかぜひ読んで確かめてみて欲しい。

 

 

保安官エヴァンスの嘘~DEAD OR LOVE~(週刊少年サンデー栗山ミヅキ

モテたい。ごく一般的な願望をここまで面白おかしくできるから漫画家ってすごい。と同時に見栄の張り方がとても参考になります(ならない)。

素直になれないエヴァンスとヒロインは人間味があり、毎回安定して面白い。
かぐや様は告らせたい』とやや似ているがコメディ色はこちらの方が少し強め。台詞が長丁場にならずピンポイントでツボをついてくる言葉選びも魅力的。

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サンデーうぇぶり(クリックで1話目試し読み)

 

 

 

俺を・私を見てくれ!衝動のストーリー

火色の文楽月刊コミックゼノン/北 駒生)

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伝統芸能といえど普段は目にしない題材で最初はあまり期待していなかった。
しかし読み始めると節々に強さと儚さが見え隠れし、「つばさがほしい」という叫びのシーンで完全に引き込まれた。静かな場でその一挙手一投足を確かめて欲しい。
月刊コミックゼノン知名度のわりに面白い漫画が頻繁に出てくるし月刊誌の中でもおすすめの雑誌です。鮮やかに描かれる人形浄瑠璃の世界をとくとご覧あれ。

 

 

ダダダ(マンガPark/あみだむく)

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家族も目標も無くした男の再生の物語。ボクシング漫画ということで暴力的な描写がやや目立ち、設定も重いため好き嫌いは分かれそう。
しかし感情に訴えかけてくる文字通りパンチの効いたストーリーは一見の価値あり。

 

君に愛されて痛かった(漫画アクション知るかバカうどん

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誰かに虐げられたことはありますか?そのときあなたはどんな気持ちになりますか?怖い?逃げたい?私っていらない?
過激かつアブノーマルな描写で現代社会のタブーに切り込む作風は成年誌から一般誌に移っても変わらず。目を背けたくも思わず見てしまいたくなる魔力を秘めた意欲作。

立ち読み(クリックで1話目試し読み)

 

  

ここは今から倫理です。(グランドジャンプPREMIUM雨瀬シオリ

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恐らく取り上げた作品の中で一番単行本が出るのが最後になりそう。とてつもないマンガが出てきたと感じたのは2話目。「これ面白いかも」と感じた読み切りは1話目で確信に変わり、2話目で魂が震えた。

『ALL OUT‼』の連載と題材の難しさで隔月連載となってるが待つ価値は十分にある。作者が潰れなければ間違いなく傑作になるのでこのタイトルは覚えておいて損はない。
言葉がでかすぎるとバイアスがかかってしまうのであまり使いたくないのだが「話題にならなければいけない作品」だと感じた。ぜひ1話目を読んでその片鱗に触れてみて欲しい。

グランドジャンプ試し読み|『ここは今から倫理です』

 

 

この続編やコミカライズが面白い

薬屋のひとりごと(月刊ビッグガンガン/原作:日向夏ヒーロー文庫主婦の友社刊)、作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺、キャラクター原案:しのとうこ

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皇帝の側室が住む後宮を舞台にしたミステリー。胸のすく読後感と毒や薬といった、人とは違った主人公の視点から見えてくる後宮の人間模様も面白いです。

 

チョコレート・コンフュージョン(月刊電撃マオウ/作画:三池ろむこ、原作:星奏なつめ、キャラクターデザイン:カスヤナガト)

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どちらかというと女性をターゲットにしたラブコメ。噛み合わない二人のやりとりが読んでいて楽しい。軽く恋愛ものが読みたいなという人におすすめ。

 

ヒノワが征く!(月刊ビッグガンガン/原作:タカヒロ、作画:strelka

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ゲームのようなファンタジーの雰囲気が変わり、今回は和風テイストのファンタジー。
作画は『アカメが斬る!』と同じ人が良かったという意見もあるが、最終15巻の告知イラストよりも作画は向上してるように思えるし、作画についてはこれからの伸びに期待。

 

センチメントの行方(月刊バーズ榎本ナリコ

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センチメントの季節』から 20年のときを経て少女たちの「今」はどう変わったのか。前作のファンはもちろん、初めての人でも少女たちが何を感じ何を求めるのか、感情の吐露を目を背けずみて欲しい。
様々な事情を抱えた少女たちの性をオムニバスで描く問題作。

 

 

若手~中堅作家の意欲作

うらみちお兄さん(comic POOL/久世 岳)

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ツイッターで爆発的な人気を誇った漫画がついに来月単行本に。心がやさぐれたときに読むと(一瞬)癒されます。ブラックジョークと哀愁漂うキャラが魅力的。

 

血の轍(ビッグコミックスペリオール押見修造
彼女、お借りします(週刊少年マガジン宮島礼吏

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名作AKB49の次の作品は奮わなかったものの今回はかなり期待できそう。レンタル彼女という扱いやすそうで扱いにくい内容を現時点ではうまく少年漫画らしく描いています。

連載が安定したころにどれだけ掴んで読者を掴んで離さないエピソードが描けるかが名作になるか佳作になるかの分かれ目になりそう。ラブコメ戦国時代に突入しはじめたマガジンの中でも頑張って生き残って欲しいです。

 

ドレッドノット(good!アフタヌーン緋鍵龍彦

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断裁分離のクライムエッジ』の作者の新作。第一印象を逆手にとった1話目のにまんまとしてやられた。扱うテーマも珍しく今後どう評価されるのか楽しみ。

 

今注目の新進気鋭の漫画家

白星のギャロップ裏サンデー/西 連助)

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 新人ながら丁寧な話作りが光る実力派。序盤は気付きにくいかもしれないが掘れば掘るほど面白さに気付いてくる。1巻が出てないのにあれだが将来的にスピリッツやサンデー辺りで読んでみたい。

競馬ファンはもちろん『モンキーターン』『とめはねっ!』でおなじみ河合克敏先生に代表されるような正統派な青年漫画が好きなら目を瞠るものがあるはず。今後の動向にも注目していきたい。

 

 

シネマこんぷれっくす(月刊ドラゴンエイジ/ビリー)

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映画好きをこじらせた変人たちの軽妙なやりとりがコミカルに描かれて読んでて楽しい。『木根さんの1人でキネマ』辺りから映画漫画がひそかに熱いぞ。B級映画ハンターの宮川先輩にシンパシーを感じる。

 

 

Battlefieldシリーズ(COMIC快楽天/藤丸)

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今年秋に初の単行本が発売される藤丸先生は緩急自在な楽しいエロ漫画を描く作家。
特に全3話のシリーズ物として描かれた、新進気鋭のトップアーティスト(童貞)とマネージャーの物語『Ⅼife/Live/Love  is a Battlefield』はストーリーが非常に秀逸でコメディとシリアスとエロのバランスがとても良く、普段エロ漫画を読まない人にもおすすめの1冊。秋に単行本が発売予定。

 

 

熱帯魚は雪に焦がれる(月刊電撃マオウ/萩埜まこと

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電撃コミック大賞・金賞受賞の実力派。水族館部で不器用な少女たちが織りなすガールズシップストーリー。さらなる百合漫画界の活性化に一躍かってくれそうな予感を大いに感じさせる。
同賞で過去に同じく金賞を受賞した『やがて君になる』を彷彿させる叙情的な語り口と繊細な心の機微が魅力的な作品。今後の活躍に期待がかかる。

 

 

 

おわりに

以上計20タイトルでした。これ以外にも読み逃していたタイトルは沢山あると思うので「このマンガ面白いぞ!」というものがあればぜひ教えてください。

ここでとりあげたタイトルがどれだけ結果を残してくれるかによるが、半年に1回ぐらいの頻度で定期的にやってみたいとは思ってます。
全部が全部順調に人気を得るのは難しいとは思うが、多くの人に評価されることを願います。


最近は漫画雑誌を読んでる人が少ないとよく耳にするので知らないものばかりかもしれませんが、何かピンとくるものがあれば嬉しいし、同じように面白いと思ってくれる人がいればもっと嬉しいです。それではまた。

 

 

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