よみコミ!

漫画の感想ブログ。メジャーなものから隠れた良作まで幅広く読んでいます。誰かの新しい漫画の出会いの場になれば幸いです。

【2017年7月】おすすめ漫画の感想まとめ

7月も沢山の漫画を読みました。毎月恒例(予定)の月毎に読んで面白かった漫画を紹介をしていきます。

 


先月と同じく特に順位付けはせず任意です。興味を持った作品があればぜひ読んでみて下さい。画像クリックでAmazonの作品紹介ページに飛びます。

 先月の読んだ漫画の感想まとめはこちら。

 個人的に「ある程度まとまった巻数を読むことで面白さに気付くことがある」を持論としていて、新規開拓する作品はある程度まとまった巻数を読んでいることが多いです。

「とりあえず1巻」も悪くはないですが、巻数が出ているものについては積み重ねたものが面白さに繋がる場合が多いです。3巻まで、5巻までなどもう少し長い目で読むのもいいかもしれません。
それでは紹介していきます。

 

りぶねす(7巻/堂本 裕貴)

「何か面白いラブコメある?」と聞かれたら真っ先にオススメするのはこの『りぶねす』。1巻だけ読むと妹萌え系のドタバタコメディと誤解されがちですが、読み進めると家族愛と幼馴染みとの恋愛を上手く両立させている非常に上質なラブコメだと気付きます。ハートフル。
2巻3巻と読み進めると印象が変わってくるのも面白く、一気読みして後悔しない漫画です。続々重版中。

 

暁のヨナ(1~10巻/草凪 みずほ)

古代アジアをモチーフにしたファンタジー作品。少し慣れるまで時間かかったが、四龍が揃い出した8、9、10巻でようやく面白いと言えるようになった。
噛ませ犬的な悪役だったテジュンがこんなに好感持てるキャラになるとは嬉しい誤算でした。世界観が好きなので引き続き読む。非常に良い瞳を描く作家。

 

ボールルームへようこそ(9巻/竹内 友)

2年ぶりの新刊。アニメも絶賛放送中。物語の精密さとしてはどうなのって毎回物思う部分はあるが、胸ぐらつかんで有無を言わせず従わせるようなパワープレイさが最強。あれだけ喧嘩しても結果満点→そっかぁー♡(でへへへ)のコミカルさ好き。感覚で読む漫画。

 

ホーリーランド(全18巻/森 恒二)

一気読み。読むほどにハマっていった。格闘漫画、ヤンキー漫画というよりは若者の孤独と葛藤を描いたジュブナイル物といった方が正しい気がする。
作者が素人ならモノローグで失笑してた可能性があったが183cm90kgのガチムチ体型で格闘経験者となると文句のつけようがないです。オチも含めてタイトルが素晴らしい。名作。

 

ろんぐらいだぁす!(1~8巻/三宅 大志)

タイトル通り長距離自転車乗りの話。媚びた漫画かなと邪推していたが予想以上に面白かった。初心者がスパルタ指導を受けながらガチ勢に変貌していく様を楽しく分かりやすく描いている。
これとヤマノススメ、ばくおん!、ゆるキャン△で(自称)ゆるふわアウトドア漫画四天王が完成しました。作中登場する場所も様々で、景色も楽しめるのも良い。

 

淫らな青ちゃんは勉強ができない(4巻/カワハラ 恋)

今回の感想は「木嶋ぁ!!」という怒声とてめーよくやったなという励ましのエールがこもった叫びに集約されます。青ちゃんより木嶋の可愛いのが素晴らしい点で、タイトルに反して少女漫画テイストなのがミソです。
4巻特典掛け替えカバーの綺麗な青ちゃんほんと好き。

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間くんは選べない(2巻/板倉 梓)

1巻はラブコメとギャグが冴え渡り、2巻は肝が冷えるスリルとエロが冴え渡って面白い。2巻はいよいよラブコメというよりもはやホラーっぽくなってきた。 板倉先生の可愛らしい絵柄と内容のギャップほんと好き。
電書サイトでそれっぽい広告とか出したらめっちゃ売れそう(笑)広田くんは犯罪侵さない程度に頑張ってほしい(それ以上の展開もやぶさかではない)。

 

蒼き神話マルス(全13巻/本島 幸久)

一気読み。序盤は展開が早すぎてやや苦しかったが4巻から一気に引き込まれた印象。競馬シーンにとても迫力があります。ただ前作『風のシルフィード』を読んでないため過去の馬の話をされても比較しようがなく、読む順番を間違えた感はある。また別の競馬漫画も読んでみたくなるかも。

話は変わりますがこのブログにもし競馬ファンがいるなら8月18日に1巻が出る『白星のギャロップ』が新人の漫画家ながら丁寧な描写が光り面白くてオススメです。
競馬ファンはもちろん『モンキーターン』『とめはねっ!』でおなじみ河合克敏先生に代表されるような正統派な青年漫画が好きなら目を瞠るものがあると思います。

 

シュトヘル(全14巻/伊藤 悠)

完結に併せて一気読み。本格歴史ロマン。物語を読むと色んなテーマがあるのだけどシュトヘルは「文字を守り、伝える」というテーマに沿って展開されるストーリーが個人的に斬新で面白かった。何度も読むことでまた新しい発見がありそう。内容が結構複雑なため、何度も読んで噛み締めていく必要がある作品。

 

ANGEL VOICE(16~27巻/古谷野 孝雄)

序盤で予感してましたが「隠れた名作」というのはこういうものをいうのかというぐらい今まで知らなかったのが勿体なく思います。
理詰めで説明できる漫画は大好きだがこういう理詰めでは説明できないものでそれを越えてくるものはもっと好きだ。 どのシーンがいいとかではなくどのシーンもいい。めちゃくちゃ面白い。

 

キノの旅 the Beautiful World(1巻/原作:時雨沢恵一、キャラクター原案:黒星紅白、漫画:シオミヤイルカ)

名前だけ知っていて原作は気になりつつも読み逃していたから今回のコミカライズで知ることができて良かった。良い意味で淡々と描かれるストーリーが心地良い。
作画も丁寧に描かれ、従来あったようなコミカライズ作品のファン向けの中途半端なイメージからは脱却し、漫画から新規ファンを呼び込むようなクオリティの高い作品が増えてきたのがとても嬉しく思う。

 

ななしのアステリズム(全5巻/小林キナ)

「私の方が絶対好きなのに」「私をそういう意味で好きにならないで」 声に出さない含意のある言葉の駆け引きで揺れ動く感情の描写を丁寧に。別視点で語られる話で複雑な関係を分かりやすく描いていて百合界隈で話題になっていたのが納得の面白さ。
男性も登場することから過激派百合厨からは多少の批判はあったが、ストーリーに着目すれば男性陣のおかげで良い意味で複雑さを増し、良いスパイスになっていたように思う。

 

やれたかも委員会(1巻/吉田 貴司)

あの日あの時あの場所で「やれたかも」しれなかったことにやれたかどうか判定する謎の委員会。間の取り方が独特で笑えたし、体験談が生々しく、絵柄のわりにすごくリアルに感じた。
エピソード毎にやれたかやれてないか議論するのが楽しいし、酔った勢いで買ってしょうもねえwと笑うのもあり。

 

U12(5巻/闇川 コウ)

「開膜‼」ビリビリビリ「ようこそ渋谷痴漢街 しぶちかへ」「ちーんちーんちーんちーん」の大合唱。ギャグとしては最底辺と軽蔑する人もいるだろうがここまで開き直っているともはや清々しさがある。
この漫画が連載されている限りはgoodアフタヌーンを買い続ける私のような数%いるであろう熱狂的なファンにつられてたまに新規読者舞い込んでくれないだろうか。
ロリコンに全く配慮しない描写や台詞の数々で展開はシリアスながら明らかにギャグ色が強かったが5巻では丸太ネタを出したりと某島のテイストが強まってきた。もはや様式美。

 

ドルメンX(3~4巻/高木ユーナ)

4巻は576ページと下手すると3巻分のコミックスに匹敵する分厚さ。それに違わぬ熱さも備わった良い最終巻だった。 ドルメンXを読むとアイドルで連想するものに若さや輝き、そして宇宙人を足したくなる。
高木ユーナ作品は全体的にリセット願望が強い印象があり、共感する部分はあるものの初期に感じた衝動は減り、マンネリ化も否めなかった。しかし、本作で「変わりゆく永遠」という新しい境地を見せてくれたのは今後の可能性を感じた。読めば惹かれる力は確かにあるから読んでもらえるために画力が向上して欲しい。

 

ギャルごはん(1巻/太陽まりい)

表紙もしくは「ギャル」という単語に反応した方はおそらく外れたと思うことはないと思う。 ごはんの部分は?と聞かれると正直そこまで凝った料理も内容もないが、恍惚系グルメのようなアクの強さはなくマイナス評価とはならない。ヒロインの可愛さで十分にお釣りが出る。
雑誌で続きを読んでいると「純情なギャル」というギャップの良さから「岡崎みく」というヒロインの魅力に変わっていくのが分かるので「可愛さ=面白さ」に繋がる諸兄は2巻も引き続き読んでいい。

 

けんじゃけん!(2巻/安田剛助)

ミステリほどミステリしてないがミステリも一応しているため、そこそこのミステリ好きにはこれぐらいが気軽に楽しめて良い。褐色キャラはそんなに好みでないけど四ツ名は可愛さを行動で表現しているのが良い。
2巻は毒風味クッキーを食べさせる回が個人的にお気に入り。1巻より面白かったし3巻にも期待したい。

 

この愛は、異端。(1巻/森山絵凪)

この作品を一言で表すならば、陶酔・官能・嫉妬・恋慕・父性・執着どれでも合いそう。表紙で期待するような妖艶さは作画のおかげでいやらしくなく美しく感じる。
1巻は蠢く感情をヒロインのコミカルさで表紙で受ける印象より読みやすく仕上がっているし、今年読んだ中でも色んな人に勧めたい一作。

 

西荻窪ランスルー(3巻/ゆき林檎

この作品の良さは非情さとの距離感だなと常々感じる。3巻は15話が特に良かった。視野が狭くなっているときに1歩引いた景色を見せてくれる。そこに非情さはあるのだけれど、去った人の「熱」が残った人の中に確かに存在する。その距離感が心地良い。
諦めることは決してマイナスではなく、プラスに変えられるという言葉に励まされる人は少なからずいるはずだし、そういう人に届いて欲しい作品。

 

 

おわりに

以上18タイトルでした。あと誤解受けそうなので「〇〇年〇月に読んだ漫画の感想まとめ」からタイトルを変更しました。一応これ以外にも多少読んでますが記録を忘れてたり、そこまで面白くなかったものについてはわざわざ言及する必要はないと感じて除外しています。

ここで書かずに個別記事で書いたり、年末にアップ予定のランキングや色んなまとめにこれまで挙げてなかったタイトルを載せることもあります。ようはタイミング次第で、「あれ読んでないの?」と聞かれたら読んでるし面白いと思ってるのは結構あります(こまめに言及せずすいません)

さて下旬はバタバタしてて個別レビュー記事書く予定が少し後ろ倒しに。予定通りにはなかなかいきませんが無理のない範囲でマイペースに更新していきたいです。それではまた。