よみコミ!

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漫画の感想ブログ。メジャーなものから隠れた良作まで幅広く読んでいます。誰かの新しい漫画の出会いの場になれば幸いです。

この漫画が面白い!完結済みのおすすめ漫画100タイトルをランキング形式で紹介する。

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漫画好きなら一度はやりたかったおすすめ漫画をランキング形式で紹介するコーナー。

 
このランキングは2017年11月時点で完結済みの作品を扱っています。

 

思い出補正を極力失くすため、ここ数年で読んだ作品の中から面白かったものを選出しています。そのため古い作品はあまり入っていません。
100タイトルと数は非常に多いですが、その3倍以上のタイトルを読んできた中から選出しています。
好みに個人差はあると思いますが、どれも自信を持って勧めたい作品ばかりです。
順位に関わらず気になったものは読んでみて下さい。

 

現在連載中のおすすめ漫画ランキングの記事はこちら↓



今回ランキング記事作成にあたり、マイナーながら面白いと感じた隠れた名作・良作を出来るだけ取り上げたく、様々なルールを設定しました。

ルールは以下の通り。

・ 完結済みの作品であること。
同じ作家の作品をランキングに含めない。

週刊少年ジャンプで連載された作品を除外。
1000万部越えの作品は殿堂入りとして除外。

なお1000万部超えの作品は下記のサイトを基に除外しました。

このルールにしたのは色んなランキング記事を読んでいて、メジャーな作品(今回は1000万部越えの作品、週刊少年ジャンプ作品とする)が沢山ランクインするのは納得なものの、新鮮味に欠けるのが不満でした。


実際こうした記事を見に訪れる人が知りたいのはもっと踏み込んだ内容では?と深読みした結果、今回のランキング記事作成にいたりました。

恐らく「全然知らない…」という作品が沢山出てくるかもしれませんが、どれもキラリと光るものがある面白い作品を選びました。

また、作品ごとに1巻の紹介文(Amazonから引用)、作品によって印象的なシーンや簡単な説明を入れたので読む際の参考になれば幸いです。

※思ったより時間がかかってしまい、端折った箇所がややあります。これから少しずつ加筆修正していく予定です。申し訳ありません。


前置きが長くなりましたがそれではスタート!

 

 

第100位 コミティア30thクロニクル(全3巻) 

 オリジナルコミック同人誌即売会としてその特異な存在をプロ・アマ漫画界に示してきたコミティアも今年で30周年。
それを記念して3冊1900ページにも及ぶ読み応え十分の作品集を刊行。
プロ第一線で活躍する作家、同人誌ならではの自由な実験作、伝説の傑作・名作を網羅。

1冊で普通の単行本3冊ぐらいの分厚さがあり、メチャクチャ読み応えがあります。
プロアマ問わず作品に愛が籠もっており、商業では描けないような挑戦的な作風も多く収録されています。きっと記憶に残る一作があるはず。
末永く続いて欲しい素晴らしい文化です。ぜひ一度訪れてみて下さい。100位固定です。

 

第99位 予告犯(全3巻)

 インターネット動画投稿サイトで犯行予告動画を投稿する謎の男。果たして予告された事件は起きるのか…!? 高度に情報化された現代のテロリズムを描く、緊迫のサスペンススリラー開幕!!

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2015年に映画化もされた作品。ネット炎上など現代の社会問題を上手く取り入れており、予告通りに犯行が成立していくカタルシスが爽快。そしてそれ以上に考えさせられる内容で、まさに秩序のない現代にドロップキックするような作品。

 

第98位 NKJK(全2巻)

 親友が病に倒れた。悲しみに暮れる日々の中、少女は知る。自分が親友の為に出来る唯一のこと、それは、笑わせること。「笑い」により、人体の免疫力を高めるという「NK細胞」を活性化させる為、少女は「笑い」の研究と実践を始める――。生死の狭間を笑いで描く友情の物語。

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《お嬢様感》《闘病感》《お笑い感》で構成される「配慮まみれの笑い」を描いた作品。
1巻を一読したときには病院という空気で笑えず、「面白くない」という感想が先行していました。
しかし完結巻である2巻を読むにつれ、辛いときに身近に「アホなこと」をしてくれる存在がいるのは凄く有難いことだということに気付かされたなら、記憶に残る漫画の一つになる。かもしれない。
「不謹慎だ」で一蹴されてしまいがちな世の中に一石を投じるのは吉沢先生の作家性が出ている意欲作でした。
感想で「笑った」や「泣いた」というと語弊が出るような複雑な気持ちになり、行き場がなくなってしまった。心に余裕があればぜひ読んでみて欲しいなと思う。
「不謹慎だ」で一蹴されてしまいがちな世の中に一石を投じる意欲作だと思います。
作者の意図を理解できれば面白い。まとめて読みたい。

下記の記事がこの作品の意図をよく理解しているので興味があれば。

 

第97位 鉄風(全8巻)

 

「私は充実している人間を――許さない!」生まれ持つ才能ゆえに、物心がついた頃からどんなスポーツもこなすことの出来た女子高生・石堂夏央(いしどう・なつお)と、ブラジルからの帰国子女・馬渡ゆず子(まわたり・ゆずこ)。最初の一瞬の攻防で2人の勝負は白熱する……!! 

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圧倒的な才能で多くの相手を絶望に叩き落としてきたまるで悪役のような主人公が魅力歴な作品。序盤から中盤にかけての盛り上がりが半端ない。
終盤は様々な事情で評価を下げてしまったが、それでもここまで楽しませてくれた新人作家の次回作に期待しかしていない。

 

第96位 僕らは自分のことばかり(全2巻)
 

天才と凡人を描いたオムニバス作品と書けば単純な話のようで、舞台が違えばこうも描き方が変わってくるのかと驚かされる。
1巻も2巻も様々な天才と凡人の話が描かれていますが、陸上部を舞台にした天才と凡人の話はそれが顕著。
見方が変われば天才と凡人の立場がそっくり入れ替わってしまうのは悲劇か、はたまた喜劇か、意見が別れそうで面白いなとひっそりと笑ってしまった。
前を向いて歩き出すために、振り返ると青春だったと笑えるように。
今、このときだけは、僕らは自分のことばかり考えたっていいんじゃないか。読み終えてそんなことを一人考える。

 

第95位 ウッドストック(全18巻/浅田有皆)

 伝説的ロックフェス「ウッドストック」に憧れる青年・成瀬楽。音楽に強い思いを抱きながらも、その内気な性格からバンドを組むことができないが、ネット上に架空のバンド「チャーリー」をたった一人で立ち上げる。やがて思惑を超えた広がりを見せ始める「チャーリー」。嬉しさとともに不安を抱える楽の運命は加速してーーー!? 迫力の演奏シーンが必見のブッチぎり青春バンドストーリー!

バンド漫画の中でも、というかどの音楽漫画よりも「音楽」をしていたように思う。他の音楽漫画は別のジャンルで描いてもテーマ自体はやれることは多い。ただこの作品はこのバンドじゃないと出来ないように感じた。
野外ライブのシーンは最高潮の盛り上がりで魅せてくれ、トーンダウンした部分もあったがそれも踏まえて1枚のインディーズの名盤を聴いたような快感があった。青さがとても心地良い。表紙がかっこいいのが多い。

 

第94位 時間の歩き方(全4巻)

  扉を開けると勝手にタイムスリップしてしまう変な癖を持つ果子は、学校の先輩に恋するフツーの女子中学生。ある日突然、その先輩を事故で亡くしてしまった果子は、西暦2446年の未来から来た時間旅行者の遇太の力を借りて、先輩を助けようと試みるが……!?

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 全4巻とは思えないほど密度が濃い時間SF。シリアスよりで結末が心配だったが上手く終わっていたのは高評価。
巻末の「物語の意志」の話は「キャラが動く」という話が実際にあるんだなと感じました。
良い味出してます。

 

第93位 彼女とカメラと彼女の季節(全5巻)

 彼女に、彼女は恋をする。あかりの心は、捉えられた……二眼レフを構える美少女・ユキの瞳に。高校3年生になった春、深山(みやま)あかりは、代わり映えしない日常と窮屈なトモダチ関係に、違和感を覚えていた。しかし、二眼レフを携えたクールな美少女・仙堂(せんどう)ユキと出逢い、くすんだ毎日が、とたんに輝きはじめる。奔放なユキに振り回されるうち、あかりの「好き」という気持ちが高まっていき――。

美しい装丁と物語において重要な仕掛けである「カメラ」に着目して読んで欲しい良作。
『つるつるとザラザラの間』も良作ですが百合漫画の入門的な意味で良い作品なのでこちらをランクイン。
写された本人が自覚していない感情、あるいは写し写される二人の感情をその場にいない一人に突きつける。
そんな写真特有の「瞬間」を切り取り「恋に落ちる瞬間」や「嫉妬に気付く瞬間」が効果的に描かれていて、物語の凜とした雰囲気を際立たせている。
 

 

第92位 まじめな時間(全2巻)

 植村一紗(うえむら・かずさ)、高校生。趣味は遊ぶこと、歌うこと、寝ること。高校生活を満喫して、近々好きな男の子に告白してつきあうことになるかも。そんな日々をこれからも生きていくはずだった。……そんな一紗を襲う運命とは!? 『秒速5センチメートル』の緻密で繊細なコミカライズで読者を魅了した清家雪子の初オリジナル作品、堂々のスタートです! 

幽霊となった一紗が悲しむ友人や家族を眺めながら自分の死と向き合っていくお話。
死を題材にした話は重くなりすぎることがあるが、主人公の明るさのおかげで後味は良い。
2巻の途中で終わって終盤に読み切りが収録されるのがややキリが悪くなるのがややもったいないが、残された人の悲しみや不幸を思いながらそれでも前を向こうという気持ちにさせてくれる良作。

 

第91位 ゆりキャン~ゆりかのキャンパスライフ~(全5巻)

容姿端麗なのに、何故か男にモテない女・ゆりか。彼女の魅力は、「女スケコマシ」として発揮されるのであった…!! 

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 ノンケの女子大生がひょんなことから女スケコマシとして百合ハーレムを築いていくバカエロギャグ漫画。テンポの良さとキレキレの台詞回しが面白いです。

 

第90位 シュメール星人(全3巻)

 地球人に凌駕されるレベルの文明を持つシュメール星人。次なる居住地を探して宇宙をさまよう内、地球のアメリカ大陸に不時着した。残念な宇宙人の受け入れを巡って各国が協議した結果、日本に決定。地球で友好的に生活できるかのお試しとして、主人公が「異文明ふれあい大使」として日本に派遣されることに。仲間が母船内で待機する中、一年の期間、シュメールは生活できるのか!? 哀しき奮闘を描くショートコメディー!

 1巻だけだと不憫すぎて笑えない恐れがあるので一気読み推奨です。まさかギャグ漫画で感動するとは…。変わった主人公が好きな人におすすめ。

 

第89位 リピートアフターミー(全2巻)

 人助けを記録するのが趣味の普通の(?)女子高生・三好善美。もう少しで「10万善」に到達する彼女が、ある人物を助けたことから、とんでもない事態に巻き込まれ…!?

 タイムリープジェットコースターミステリーという謳い文句の通り、怒涛の勢いと情報量が詰め込まれているが、アトラクションを楽しむようにワクワクしながら読めるのがポイントが高い。
そして見所は何と言ってもパズルのピースが全て揃ったときのように全てが繋がる伏線が読んでて爽快感があっておすすめです。

 

第88位 こえでおしごと!(全10巻)

 ある日、16歳の誕生日を迎えたフツーの女子高生・柑奈。次の日、姉・弥生の会社に呼ばれた柑奈は姉の会社がエロゲー製作販売を行っていることに驚く。さらに、弥生の命令でエロゲーの声優をやることに! 彼氏どころか、エッチ用語の意味もまったくしらない素人娘・柑奈は、エロゲー声優に挑戦することになるのだが…!? 紺野あずれが描く、新感覚女子高生声優物語!!!

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Q.なぜエロゲーの声優漫画を描こうと? 

A.女子高生に合法的にセクハラができてなおかつ赤面を描くのに最高の設定だったから。(8巻あとがき参照)

 

第87位 シュトヘル(全14巻)

 見知らぬ時代、見知らぬ国の戦場。その凄惨な光景を毎夜、夢に見る高校生の須藤。ある日、楽器の工場である彼の家に、転校生の鈴木さんが訪ねてくる。彼女がその場で馬頭琴を奏で“シュトヘル”と唱えた途端、須藤は時空を越え、夢で見た国の女戦士に姿を変えていた。そして目の前には、鈴木さんに瓜二つの少年が。その少年は須藤に“シュトヘル”と呼びかけ…。

 本格歴史ロマン。物語を読むと色んなテーマがあるのだけどシュトヘルは「文字を守り、伝える」というテーマに沿って展開されるストーリーが個人的に斬新で面白かった。
何度も読むことでまた新しい発見がありそう。内容が結構複雑なため、何度も読んで噛み締めていく必要がある作品。

 

第86位 高杉さん家のおべんとう(全10巻)

冷めているから、あたたかい――ダメ30男の下にやってきた13歳美少女の心の交流を描くおべんとうコメディ オーバードクターの温巳は、従妹で12歳の美少女、久留里を引き取る事になった。何事にも遠慮がちで自分を他人に開かない久留里と、何事にも要領の悪い温巳。ふたりは共同生活の中で、おべんとうを通じて心を通わせていく。バリエーション豊かなおべんとうのレシピと、不器用な30男と12歳少女と彼らを取り巻く人々のちょっとラブありコメディです。 

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お弁当というタイトルでグルメ漫画と誤解されそうですが、ジャンルはハートフルコメディが適切でしょうか。
地理学を絡めた話や食を通しての心温める話で飽きずに読み終えました。途中の展開に賛否ありましたが落ち着くところに落ち着いた良いハッピーエンドだと思います。
メモリアルブックで見られる久留里の面接も面白い。

 

第85位 コンプレックスエイジ(全6巻)

 Webで125万PVを記録した話題作の連載版!! 26歳の派遣社員・片浦渚にとって、「コスプレ」こそが人生のすべて。特に「マジカルずきん☆ウルル」の主人公・ウルルになりきることに、彼女は心血を注いでいた。「小さくて可愛い、自分とは正反対の魅力を持つウルルに、少しでも近付きたい!」だが、夢見る26歳は、やがて現実に直面する。「私はもう、少女という年齢でもない――」そんな渚に、ある日“事件”は起きた。

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「 趣味に寿命はあるか」というテーマは漫画を読むことが一つの趣味になっている自分にとってドキッとする内容でした。趣味との向き合い方だったりとオタクに刺さる話が多々あり、読むと色々考えることになるかもしれません。

 

第84位 ななしのアステリズム(全5巻)

 秘密を抱えた主人公達による、拗らせ系青春物語!
中学生活の初日、好きな人が出来ました。それからずっと伝えられなかったその気持ちをこの先も隠し続けると誓った矢先に、知ってしまった好きな人の秘密は──…。フレッシュガンガンで読者投票第1位となった友情と恋心の間で揺れ動く少し切なくてピュアな青春ハートフル・ラブストーリー!!

 「私の方が絶対好きなのに」「私をそういう意味で好きにならないで」 声に出さない含意のある言葉の駆け引きで揺れ動く感情の描写を丁寧に。
別視点で語られる話で複雑な関係を分かりやすく描いており、百合界隈で話題になっていたのが納得の面白さ。

男性も登場することから過激派百合厨からは多少の批判はあったが、ストーリーに着目すれば男性陣のおかげで良い意味で複雑さを増し、良いスパイスになっていたように思う。

 

第83位 帰宅部活動記録(全5巻)

 放課後を楽しむために集まった帰宅部の少女達。たった一度の青春を棒に振る、ゆるくない系日常ギャグ登場!

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キャラ萌え系の日常漫画かと思ったら思いのほかキレッキレのギャグ漫画だった。
神回は2巻のしりとり回。何かの間違いでアニメ化もしており一部でカルト的人気を誇っている。作者がツイッター芸人。

 

第82位 僕が私になるために(全1巻)

 身体的にも法律的にも女性になるために、主人公・平沢ゆうなは性別適合手術(SRS)を受けにタイへと旅立つ。しかし、女性への道のりは想像していた以上に“痛かった”!! 性同一性障害(GID)当事者の作者が男性から女性になる過程を詳細に描いた実録エッセイ!

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 漫画は明るく楽しい内容で良い意味で気楽に読めます。偏見や好奇の目に晒されながら過ごしたシリアス面の話もありますがそれだけに寄らず、当時の心境などの赤裸々に語りながら、食材に見立てた手術の説明など理解しやすく笑える描写もありバランスが良い。

 

第81位 淋しいのはアンタだけじゃない(全3巻)

 かつてなかったマンガになるのではと思われます。[ブラック・ジャック創作秘話]、[さんてつ]を送り出してきたマンガ家・吉本浩二さんは、日本福祉大学のご出身。ただ福祉関係からは遠い職歴でした。そんな吉本さんが、あるご縁にも助けられ、聴覚障害の世界を描くことに。そしてご縁は不思議な糸でつながっていき………。マンガならではの表現で、聴覚障害が、そしてストーリーが描写されていきます。
 日本中を騒がせた、あの佐村河内守氏の事件も取り上げます。この件は既に映像作家の森達也さんが映画にされると発表されていますが、森さんと吉本さんはお会いしたものの、互いにその内容については関知していません。
 新しいドキュメンタリーマンガであり、且つ、ミステリーとも言えるかもしれません。ぜひ最後までお読みいただき、読者の皆さんにも一緒に考えていただきたい、そんな内容です。

 紹介文が言いたいことをほとんど言ってくれたのですが、かつてないマンガだと感じました。差別について、創作のあり方について、報道のあり方であったりと読み手によって考えさせられるテーマが変わったりするのも面白いです。絵柄はあまり綺麗ではないかもしれませんが、高い漫画力のある意欲作です。

 

第80位 ろりとぼくらの。(全1巻)

 「COMIC LO」掲載時からネットやツイッターで大反響を巻き起こした超話題作「ろりともだち」や、ネット流行語にもなった「らぶいずぶらいんど」など、1作1作の質量がデカいクジラックス初作品集。

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成年向け漫画から唯一の選出。「エロ漫画って下品だし内容ないし…」と少し下に見ていた当時の自分にとって衝撃的な出会いでした。
異常なまでのリアリティで読み手に衝撃を与え続けるエロ漫画界の名手。

 同人誌ですが『わんぴいす』もおすすめです。この手の漫画に理解のある人はぜひ。

 

第79位 神様がくれた背番号(全3巻)

  20××年、阪神タイガースに奇跡が起こる――!! 大阪天王寺で暮らすケンちゃんは40歳のホームレス。小学生のタケ坊とともに日々、阪神の優勝を夢見ていた。そんなケンちゃんの元に、ある日、神様が現れて、一つだけ願いを叶えてくれるという。この時から、ケンちゃんとタケ坊の奇跡の物語が始まることになるのであった…!! 阪神ファンの心を奪い、圧倒的な支持を得た傑作小説を完全漫画化。タイガースの現役選手だけでなく、金本知憲氏や矢野燿大氏をはじめとしたOB選手たちも実名で登場!!

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なぜケンちゃんは阪神タイガースの歴史に名を刻んだのかと聞かれれば「そらそうよ」と答える。真新しさはないけれど、こんな夢のある作品が一つぐらいあってもいいと思う。実在の選手とケンちゃんとの絡みも見所の一つです。

 

第78位 オールラウンダー廻(全19巻)

総合格闘技修斗(しゅうと)』に打ち込む高校生の廻(メグル)は、小学時代の友人である喬(タカシ)と、リングの上で7年ぶりの再会を果たす。しかし、昔は気の合う仲だった2人だが、育った環境の違いからタカシはメグルを敵視する。再会の喜びを交わすことなく、旧友同士の試合が始まってしまうのだった――。

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格闘漫画ではあるが少年漫画のようなインフレはなく、現実的な格闘技を通して描かれる青春群像劇という感じでした。ときにゆるく、ときに厳しく格闘技の魅力を伝える力量はまさに青年誌のプロフェッショナル。

 

第77位 ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ―(全24巻)

 龍崎イクオと段野竜哉は、最愛の人を亡くした15年前の事件をきっかけに、ある巨大組織に守られた男への復讐を誓う。因縁の男を探し出す為に、そして復讐を果たす為に、龍崎は刑事になり、段野は極道になった。二人が追う男が身を置く巨大な組織、それは……日本の警察機構! 読む者の心を揺さぶる本格ポリス・エンターテイメント、第1巻!!

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2015年にはドラマ化もされた作品。最初は少し安っぽいかなという印象でしたが週刊連載から月刊連載に変わった第二部(9巻)から面白さが増していった印象です。刑事ドラマが好きな人におすすめの作品。

 

第76位 のぼさんとカノジョ?(全8巻)

 野保康久、大学3年生。カノジョと同棲中という噂。だけど、このカノジョが実に不思議な存在で――!? 彼とカノジョが紡ぐ日常的非日常な日常が幕を開く。

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顔も姿形も見えない「カノジョ」との同居生活。ホワイトボードを通じての会話や友人たちのやり取りが面白いです。何よりのぼさんが性格がイケメンすぎて何回も笑っちゃいました。「
登場人物がみんな優しくて、ドキドキしたり笑えたり素敵な話があったりと最後まで温かい気持ちで読めました。
カノジョの顔が最後まで見れないのは残念な気持ちもありますが、8巻まで読むとホワイトボードの顔が馴染んでるしこれはこれでありな気がします。素晴らしい大団円で読後の満足感は高い。末永く愛される作品です。

 

 

第75位 不死身ラヴァーズ(全3巻)

 

 甲野(こうの)じゅんの人生にたびたび現れる“長谷部(はせべ)りの”という女の子。出逢うたび全力で長谷部に恋するけれど、想いが届くと彼女は幻のように消えてしまう! そのたび身を裂く悲しみが甲野を襲い、そしてまた、彼女は別人の“長谷部りの”として甲野の前に現れる――!! 出逢いと別れを繰り返し、甲野は入学した大学で、またまた長谷部に出逢う! また長谷部は消えてしまうのか……!!? それとも今度こそ恋は実るのか……???

新人作家らしい荒々しさと若さ溢れるエネルギーに圧倒された作品。「好きだ!!!」という力強い叫びと叶えられないもどかしさがぎゅうぎゅうに詰まった暑苦しさがとても好きです。
第一部完としており、第二部をずっと待っている。未完の大器。

 

第74位 おとぎ奉り(全8巻)

 神社の祠を壊したことから神器「朱雀の弓」を偶然左手に宿した高校生・駿河妖介。この神器は古都・宮古野市に復活した“眷族”というあやかしを退治するため、四神のひとつ朱雀から自分の未来と引き替えに授かった特別な能力だった。妖介に残された寿命は残り1年。あらがえない宿命を背負うことになった妖介は“見鬼”の能力を持つ巫女・因幡よもぎ、神器「青龍の槍」を操る蝦夷教諭らと出会い、眷族との闘いに身を投じていく……!!!

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 『BTOOM』で一躍知名度を上げた作者の初の漫画作品。
様々な妖怪とのバトルや制限ありの能力を使った戦略性など読み進めるほどに、はまっていきました。GANTZなどの人外とのバトル物やおどろおどろしい話が好きな人おすすめの作品。

 

第73位 デラシネマ(全8巻)

 映画が娯楽の王様だった時代、そのてっぺんを目指すデラシネ(根無し草)がいた。助監督と大部屋俳優、2人の夢と野望が新たな「映画(シャシン)」を創り出す!――昭和28年。黄金時代の日本映画界で底辺からてっぺんを目指す2人の男がいた。日映(にちえい)撮影所に所属する大部屋俳優の宮藤武晴(くどうたけはる)とフォース助監督の風間俊一郎(かざましゅんいちろう)。撮影所の伝統と慣習に阻まれながらも、2人は「作り物」ではない「リアル」な映画づくりを目指す!

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 稀代の名作『サンクチュアリ』の映画版を目指そうと打ち出しただけあって強烈な登場人物に揉まれながら格闘し成長する二人に胸が熱くなる。
8巻で諸事情による打ち切りにあい傑作が秀作になってしまったのが口惜しいです。それでも7巻までとても熱く面白い。読む価値は十分にある。

 

第72位 オナニーマスター黒沢(全31話)

 中学二年生の黒沢には、絶対人に言えない秘密があった。それは学校の女子トイレで同級生をオカズに自慰にふけること。しかしクラスでイジメに遭っている少女に気づかれてしまい……あの頃のモヤモヤと切なさが胸に迫る傑作!

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  WEBコミックから唯一の選出。作画は週刊少年ジャンプで人気を博した『背すじをピン!と鹿高競技ダンス部へようこそ〜』の横田卓馬先生。ふざけたタイトルとは裏腹に淡い恋愛模様から心抉るシリアスまで非常に読み応えのある名作。ニコニコのアカウントがあれば無料で読めます。

 

第71位 喰う寝るふたり 住むふたり(全5巻)

 町田りつ子と野々山修一は交際10年、同棲生活8年目。恋人以上、夫婦未満の三十路直前カップル。そんなふたりに起こるちょっとした日常を男女両方の視点から描いた恋愛ザッピングストーリー。

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第70位 いなり、こんこん、恋いろは。(全10巻)

京都伏見に暮らす女子中学生・伏見いなりは、片想いの男の子に想いを伝えられない内気で少しおバカな女の子。ひょんなことから変身能力を手に入れたいなりの、京都を舞台に繰り広げる波乱万丈恋模様!? 

 

 

 

第68位 君曜日 ―鉄道少女漫画―(全4巻)

女の子も男の子も純心だからこその葛藤があり、それを美しく描ける中村明日美子先生がすごい。
3巻の相容れない好意に気付いてしまった持田さんの笑顔の表情がすごく儚くてハートを撃ち抜かれました。
クライマックスへ向かう臨場感も素敵で、女性ならではの感情の機微がよく描けてる作品です。思わずため息がこぼれる。素敵の塊

  

第67位 カプチーノ(全3巻)

 恋愛漫画を読めば赤面、男子とは喋れば右往左往――超がつくほど奥手な女子高生・涙川克美(16歳)に、大学生の彼氏ができた! 手をつなぐのも、誕生日を祝うのも、水着姿を見せるのも、すべてが“初めて尽くし”のお付き合い。そんなのもう、エンドレスで照れるし、困るし、ときめくし!漫画誌ハルタで大人気の菊池まりこが贈る“ステップアップ↑ラブコメディー”第1巻。描き下ろしの4コマ漫画やカットも多数収録! 

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ステップアップ↑(↑大事)していく克美の姿はヒナが巣立っていく様子を見守っていくようでした(笑)いつも冷静沈着だった萩原さんがその真っすぐなラブパワーに陥落していく様が本当にニヤニヤさせられました。コメディーだけど爆笑とかではなくニヤニヤニヤニヤさせて「どんだけ悶えさすねん!」と何度も心の中で思いました。コッテコテに甘い。甘すぎて悶死した。

 

第66位 大正処女御伽話(全5巻)

 時は大正――。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。大正ノスタルジックホンワカストーリー第一巻!

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1巻では夕月の溢れんばかりの母性が大変素晴らしかったが、珠彦のネガティブさが少し鼻につきました。
しかし2巻終盤から3巻にかけて描かれる関東大震災の話で当初の珠彦では決して言えなかった台詞に彼の成長を感じ、キャラの良さで終わらずストーリーとしても優秀だと感じさせます。心温まるハートフルストーリー。

 

第65位 神の雫(全44巻)

 ソムリエ見習いの紫野原(しのはら)みやびは、知ったかぶりのお客の間違いを指摘し、その客を怒らせてしまった。しかし、その客の連れとして来ていた神咲雫(かんざき・しずく)のみごとなデキャンタージュによって救われる。実は彼は世界的に有名はワイン評論家、神咲豊多加(かんざき・ゆたか)の息子であった――。神の気まぐれが生み落とした“一本のワイン”を巡る、罪深き人間たちの物語が始まる。

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人生に例えられる十二本のワインを巡り描かれる人間ドラマを描いた作品。
値段にとらわれず、良いものを評価していく姿勢は高く評価できる。ワインの裾野を広げた名作。『マリアージュ神の雫 最終章~』に続きます。

 

 

第64位 妖狐×僕SS(全11巻)

最高級マンション「メゾン・ド・章樫」。そこは妖怪の先祖返り達が集う妖しい館だった―――。 

 女性向きの作品かとなんとなく敬遠してたのですが読むとなかなかどうして面白い。
予想通りのコメディ加減からの壮大なループ物を章立てて展開しており、終盤やや評価を落としたが人気作家である理由がよくわかる名作です。あとメニアック。とりあえず4巻まで読んで下さい。

 

第63位 ライアー×ライアー(全10巻)

ある日、ノリで友達の高校時代の制服を借りて街に出た湊はそこで義理の弟・透と遭遇してしまう!! 別人だと言い張る湊を信じた透だけど、透はその「女子高生姿」のほうの自分に惚れてしまったみたいで…!!? 世にも奇妙なラブストーリー開幕!

奇天烈な設定を漫画らしい面白さに仕立て上げることに定評のある金田一先生の初めての少女漫画作品。
ありえない設定と思いつつも二人の関係にドキドキしたり笑ったりひやひやしたり色んな感情をもたせてくれる作品です。

 

第62位 高台家の人々(全6巻)

 妄想が趣味の地味系女子・平野木絵はニューヨーク支社からやって来た超イケメン社員・高台光正に突然食事に誘われ、驚く。 実は光正には、ある特殊な能力が! それは光正の妹と弟にも── ヒットメーカー森本梢子が放つ不可思議ラブ・コメディ!

 他人の心が読めるイケメン社員と妄想女子のラブコメディ。登場人物の性格が皆基本的に分かりやすくて読んでて楽しいです。最初の展開はガバガバでおいおいと思ったけど主人公のおかげで明るくシンプルな話でとても読みやすい。
あえて不満を挙げるならもう少し続きが見たいところで終わっちゃうのが凄くもったいなく感じた。
ただ、
この不満を例えると人当たりも良く学業優秀・無遅刻無欠席の子が卒業式だけ欠席したような「あれなんでいないの?」と不思議でしょうがない気持ち。非常に前向きな気持ちにさせてくれる名作です。

 

 

第61位 サイコろまんちか(全3巻)

 最高にくだらなくて、ためになる心理学×学園コメディ開幕! ボサボサ頭、対人スキルゼロ…校内一の変人女・伊東の唯一のとりえ、それは心理学! その叡智を世界に知らしめるため、そして溺愛する幼なじみのイケメン・阿部を手に入れるため伊東は心理学研究部を設立する。恋愛、勉強、友人関係…校内の生徒から持ち込まれる青春の悩みにマッド・サイコロジスト伊東が挑む! つい誰かに話したくなる、心理学ネタが満載!

 

第60位 ツヅキくんと犬部のこと(全2巻)

 雑種ラブなあなたに! このマンガ、犬猫天国! 雪に覆われた青森で、 捨てられた犬猫の新しい家族を探す、 大学獣医学部のサークル「犬部」。 カリスマ部長ミヤイチさんに惹かれ、新入生ツヅキくんが入部して…? まだ大人じゃない。でもなにかしたい。 そんな学生たちの犬猫青春キャンパスライフ! 10万部越えのノンフィクション原作を、 衿沢世衣子がポップで爽やかにコミカライズ。 東北の四季の移り変わり、犬猫たちの可愛さに、胸きゅん必至です! 上下巻同時発売の上巻です。

 『北里大学獣医学部 犬部! 』を原作に描かれていますが、ストーリーテラーとして着実に評価を上げつつある衿沢先生の力量がよく分かる、犬部の崩壊と再生を描いた隠れた名作。

 

第59位 強制ヒーロー(全3巻)

 警察の信頼を取り戻すため、国民に詳しい説明がないまま始まった新制度『徴正令』。「無作為に選ばれた一般人に、一定期間警察組織で働いてもらう」という…なんとも怪しい制度だ。よりによってこれに引っ掛かったのが、さえない青年サラリーマンの主人公・青田(あおた)くん。有無を言わさず正義の味方にされてしまった青田くんの明日はどっちだ!?

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 現行の裁判員制度をモチーフに、正義とは何か、力とは何かを問う作品。
正義を振りかざすべき悪人相手だとしても、やり過ぎれば単なる暴力。なんてことは世の中に沢山あります。登場人物の「正義」の変化にも着目しながら読んで欲しい良作。

 

第58位 孤高の人(全17巻)

 孤独な青年・森文太郎は転校初日、同じクラスの宮本にけしかけられ校舎をよじ登ることに。一歩間違えば死んだかもしれない、だが成し遂げた瞬間の充実感は、今までになかった「生きている」ことを確かに実感するもの…。文太郎はクライミングへの気持ちを加速させはじめた――!

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山の魅力に憑りつかれた男の話。序盤のスポ根から徐々に移行し最終的にとんでもない世界観になってびっくりした。結末が原作小説と大きく異なります。

 

第57位 砂の栄冠(全25巻)

  1千万円で甲子園を買え! 『ドラゴン桜』の作者が描く、完璧に新しい高校野球ストーリー! ――創立100年目での甲子園初出場を目指し地区大会決勝に挑む、埼玉の名門・県立樫野(かしの)高校。3年生の不動のエース・中村(なかむら)に圧し掛かる、とてつもなく大きな重圧。2年生のショート・七嶋(ななしま)は、中村にかける言葉がない。涙も涸れる甲子園ロードが、今スタートする!

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第56位 僕だけがいない街(全9巻)

 毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。

 

 

 

第55位 はなまる幼稚園(全11巻)

はなまる園児たちの笑顔は、なごみPOWER120%。日本中をやさしい気持ちで、いっぱいにします。素敵な保母さん、山本先生の「はなまるなお手紙」など、描き下ろしもいっぱいでお届けします。 

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 読むとでっかいはなまるをあげたくなるハートフルストーリー。園児それぞれの可愛いらしい活躍がアニメ化辺りを機に更に面白く描かれていて読んでて最後まで飽きなかった。
杏ちゃんが園児なのに良い女すぎる。消化不良と評判の山本先生と土田先生の話は「いろは坂、上がってすぐ。」で見れるので不満な方はそちらも興味あれば。はなまる。

 

第54位 セックスなんか興味ない(全4巻)

ふたりを繋ぐ、ふたりのための“セックス”。それは人を幸せにも不幸せにもさせる特別な行為…。様々な背景を持つ人物たちが、様々な関係性のなか行われる“セックス”を描くショートストーリー連作、待望の第1集!! 

 構成の仕方が独特で良くも悪くも印象に残る話が多い。セックスを楽しいと思う人、嫌悪する人、紡いでいく尊いものと考える人など、人によって意見が別れ、折り合いがつけれないテーマだと思う。
密接に関わってくるセックスという題材に「なんか」というタイトルをつける作者のセンスがとても好きです。

 

第53位 スピリットサークル(全6巻)

 

桶屋風太は中学2年生。平凡な中学生生活だったはずが額に大きな傷のある美少女の転入生・石神鉱子の出現によって一変する事に! 壮大な輪廻転生スペクタクル! 

 惑星のさみだれなどでじわじわと知名度を広めていった水上悟志先生の最新作。といっても知らなかったり、さみだれが微妙だったという人にこそぜひ読んで欲しい良作です。短い巻数ながらしっかりと練られた構成力が見事。

 

第52位 賭博黙示録カイジ(全13巻)

 上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押しつけられる。遠藤に誘われるままカイジは負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。うまく勝てば借金は帳消しだが、負ければ命の保証は無いというものだった……。

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言わずと知れたギャンブル漫画の金字塔。限定ジャンケンまではそこそこの印象でしたが「鉄骨渡り」以降の展開に相当引き込まれました。
台詞回しや発想力、強大な敵との死闘は圧巻の一言。続編『賭博破戒録カイジ』(全13巻)まではおすすめです。『賭博堕天録カイジ』以降は自己責任でお願いします。

 

 

第51位 僕たちがやりました(全9巻)

 金城宗幸神さまの言うとおり)×荒木光(ヤンキー塾へ行く)が織りなす、「今日」に満足してる若人たちの「そこそこ」を目指す青春譚。だが、このタッグが、それだけで終わるハズがない!! 因果応報、驚天動地、賛否両論の第1巻!!!!!

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2017年夏にドラマ化もされました。罪を犯した者はいつまで苦しめられるのか。
現代的な若者の描写や随所に盛り込まれた時事ネタなど、間違いなく「今一番面白い漫画」の一つだと思います。各巻ごとの引きが素晴らしい。

 

第50位 ブタイゼミ(全2巻)

 「限られてるの、時間って。皆それに気づいてなくて」――なんでもできるようで何もないカラッポの「僕」と、演じることしかできない若き天才女優。魂が熱くなる、青春演劇マンガ!

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10年経っても忘れられない芝居があるんだ。明確に、ふとした瞬間に、唐突に沸き立つ悪夢のような芝居だ。そんな芝居が観られるなら、なんて不幸でなんて幸せなんだと私は思う。
1巻では少々灰汁の強さが目立つかもしれませんが2巻で大きく化けてきました。
恐怖と感動を同時に味わえる圧巻の演劇シーンは必見です。

 

第49位 シグルイ(全15巻)

 

 江戸時代初頭、天下の法に反して駿河城内で挙行された真剣御前試合で対峙したのは、片腕の若武者と盲目の天才剣士だった!! 残酷無惨時代劇!!

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 面白さを瞬間最大風速で図るならこの作品は随一。描写がかなりエグイものの、圧倒的な威圧感が誇る描写は唯一無二の壮絶さがある。

 

第48位 町でうわさの天狗の子(全12巻)

 緑峰山(りょくほうざん)の天狗の娘、秋姫(あきひめ)は、下界で母親と暮らしながら中学校に通っている。お山で修行にはげむ幼なじみの瞬(しゅん)ちゃんから、天狗になるための修行をするようにいわれるが、断り続ける毎日だ。そんな秋姫の心の中は、同級生の“タケル君”のことでいっぱいなのだが…。ヘンテコ青春ファンタジー!!

 絵柄がちょっと抵抗ある人もいそうですが小学館漫画賞受賞も納得の名作。無言のシーンに色んなものが詰まっていて胸が苦しくなる。
最初は変わった設定の少女漫画だなあとそこまで引き込まれることなく読んでいたが途中で絵が上手くなった辺りから凄いの一言に尽きる。凄い。

 

 

第47位 拳闘暗黒伝セスタス(全15巻)

 紀元54年、ローマ帝国の最下層「拳奴養成所」。ここに身を置く少年セスタスは、生き残るために戦い続ける運命だった…。

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拳奴として最下層で生きる少年は師に恵まれ適切な指導を受けながらメキメキと頭角を現していきます。格闘漫画の一面がある一方で古来の風景を感じ取れる歴史漫画としても優秀な作品です。現在第二部『拳奴死闘伝セスタス』が連載中。

 

 

第46位 今際の国のアリス(全18巻)

 理不尽な「げぇむ」を生き延びろ!
やりきれない日常に苛立つ高校生・有栖(アリス)良平が悪友の苅部(カルベ)や張太(チョータ)とブラつく夜、街は突然巨大な花火に包まれ、気づけば周囲の人気は消えていた。
夜、ふらりと入った神社で告げられる「げぇむ」の始まり。一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスの眠っていた能力が目覚め始める… 「呪法解禁!!ハイド&クローサー」の麻生羽呂が全くスタイルを変えて挑む戦慄のサバイバル・サスペンス、開幕!

 デスゲーム系の作品は初めの盛り上がりが良くても途中でだれることが多い中で、4×13種のゲームで飽きさせない工夫を凝らし、その独特の「げぇむ」の内容はさることながら、登場人物の生への葛藤や友情、策略の数々がとても面白い。
絶望だらけの展開でも最後に希望を与えたオチも良い読後感を与えてくれました。
デスゲーム系は低くみられがちだが「考えて行動する」「共闘して目標を達成する」という点に面白さだとを見出すと存外面白いジャンルかもしれません。

 

第45位 女の子が死ぬ話(全1巻)

高校に入って、初めて出来た友達は、出会って数ヶ月で死にました――。少女漫画のような青春に憧れる少女・千穂は高校入学初日に同じクラスの和哉・遥と知り合い、意気投合する。和哉への淡い恋心を抱きながら充実した高校生活を過ごす千穂。しかし、彼女は知らなかった。親友の遥が不治の病に冒されており、あと数ヶ月しか生きられないことを…。 

 内容はタイトル通り。人によって「浅い」とも「深い」とも意見が分かれるのではないだろうか。一度目に「浅い」と感じたその話は、時間を空けて読むことで見える視点がありました。
全ての人に起こる出来事を淡々とした語り口で描かれ、シンプルだからこそ生まれた読み手に与える余地の広さが秀逸。読んだ後にカバー裏をめくると幸せになれるかも。

 

第44位 さよならさよなら、またあした(全1巻)

 心臓疾患のため生まれてすぐに余命二十年と宣告を受けた育(いく)。無気力なままに地方の女子校に赴任してきた正嗣(まさつぐ)。優等生である自分を好きになれない万喜(まき)。上手くいかないこともあるけれど、柔らかな幸せを感じるそれぞれの日々。「明日を今日にする」のは、こんなにも大切なことで「当たり前の毎日」は、奇跡が積み重なったものなんだ――…。 

 これもひとつの「女の子が死ぬ話」。シギサワ先生は読者の心をぶっ殺してくる心に刺さる作品が多い中でコミカルさと感情の機微が優秀なので選出。力強い明日への渇望が印象的。

 

第43位 HUMANITAS(全1巻)

 盲目の剣士・オセロット。冷戦下・旧ソ連のチェス王者・ユーリ。極北の鯨ハンター・エナ。
人は何のために生まれ、死んでいくのか・・・!?
この星の片隅で抗い続けた者たちを描く鮮烈の戦士列伝―――!!

 希望、絶望、決意、痛み、様々な想いを背負った戦士たちが人生の岐路に立たされるとき、どういった決断を下すのか。三人の戦士たちの中短編集。これで終わるのが本当にもったいないぐらいの出来栄えで新人離れしたその表現力には目を瞠るものがあります。
特に雄弁に語りかけてくる「目」がとても良く、このような生きた目を描かれているうちは応援していきたいと思います。

 

第42位 Another(全4巻)

 26年前、夜見山北中学にミサキという生徒がいた。一年生の頃から周囲の人気者だったが、クラス替えで三年三組になったミサキは急に事故で死んでしまう。だが、人気者の突然の死を受け入れられない同級生たちは“ミサキは生きている”フリをし続けた。ところが卒業式の日…、集合写真に実際にはいるはずのないミサキが写っていたという…。そして――。

ミステリーとホラーが上手く共存した美麗なイラストで描かれる上質なコミカライズ。
「ミサキ」が認知されたことで始まる不可解な死の連続、伝染していく狂気に背筋が凍ります。
いないはずの「もう一人=Another」を探って謎の伏線を回収しながらたどり着く結末は、アニメのラストとは違うオリジナル展開で人気を博しました。
全4巻ながら満足感もあり、腑に落ちる読後感が非常に良い。

 

第41位 キミにともだちができるまで。(全5巻)

 人見知りで筆談でしか話せない小学1年生の龍太郎。そんな従兄弟のともだちづくりを手伝う事になったエリート高校生・清之助。時間の無駄と思っていた龍太郎との交流の中で、清之助は、初めての感情を覚えてゆく――

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子供の世界は狭いようで広い。教えることもあれば教わることもある。そんなことを教えてくれる心温める隠れた名作。タイトルがとても上手い。
低学年らしい無邪気な行動が清之助の壁を崩していくのも見所の1つでした。終盤のバトンタッチするような約束は二人の強い絆を感じます。若干20歳での初連載として瑞々しさに溢れた良作。

 

第40位 鉄鍋のジャン!(全13巻/西条 真二)

「料理は勝負」を信条に、勝つためなら何でもありの悪行三昧。
ありきたりの枠からはみ出し続けるアンチヒーローぶりが斬新で面白かった。
色んなジャンルを掛け合わせたグルメ漫画もそれはそれで好きだけど、久しぶりに単体で勝負できるガツッとくるグルメ漫画に出会えたのは良かったです。
秋田書店版では全27巻だったのがKADOKAWAから新たに発行した新装版では全13巻に納められ、手に取りやすい価格になっています。
最近のグルメ漫画は食傷気味だという人はこちらを読んでみてはどうでしょうか。
グルメ漫画四天王の一人として攻撃全振りの先鋒に推したい。

 

第39位 永遠の0(全5巻)

 司法浪人生、とはいうものの実質的にはニートの佐伯健太郎は、駆け出しライターの姉・慶子の補助という“アルバイト”の依頼を受け、つい最近までその存在さえ知らなかった“本当の祖父”宮部久蔵について調べることになる。終戦数日前に特攻で死んだという「その人」の像を結ぶための旅は驚きと感動に満ちたものだった――。

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 特攻で戦死した実の祖父宮部の足跡を辿る話。「何よりも命を惜しむ臆病者」で始まる祖父のエピソードに戸惑いながらも、生き残った関係者からの語りで徐々に人物像が明らかになる物語の運び方が上手い。当時の戦争描写は真に迫るものがあり、読み応えがありました。

 

第38位 ツマヌダ格闘街(全20巻)

八重樫ミツル、18歳。イラストレーターを目指して上京したが、住もうと思った「妻沼田市」は、町おこしのためにストリートファイトを制度化した変わった所だった……。謎のメイド・ドラエと出会い、その導きのもと、格闘技の世界に足を踏み入れたミツルの運命は……!?上山道郎が満を持して放つ実践格闘アクション!!  

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表紙や設定でイロモノ系と誤解されそうですが蓋を開けてみれば実に丁寧に作り込まれた格闘漫画でした。様々な格闘や武術をよく調べて解釈し分かり易く描かれており、初歩的な教本にもなり得る内容です。格闘漫画にありがちな杜撰さは控えめに明るく熱いストーリー。

 

第37位 青春のアフター(全4巻+IF/緑のルーペ

 オトナになった僕の前に現れたのは、高校生の時に目の前で消えた、大好きなあの娘だった――。女子高生の姿のまま現在にタイムスリップしてきたさくらと、さくらへの想いを心の片隅に残したまま32歳になった鳥羽、そしてその彼女・みい子の歪んだ同居生活が始まる…。

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多くの漫画では「これしかない!」というようなベストの決断を下せたり、「沢山の人の支えがあってここまで成長できました!」というハッピーエンドが多い中で「皆が皆正しい選択肢を選べる人ばかりなの?」という『当たり前』への問題提起をしてきた作品だったように思います。
戻れない選択肢の数々や普段は奥底に眠らせておかなければいけない感情を呼び覚ます話。万人受けはしないかもしれないが、伏線を読み解くのが好きな人や「あのときこうしていれば」と過去に思い残したことがある人にオススメしたいです。
全4巻の物語の他に、『青春のアフターIF』も発売されており、シミュレーションゲームのように自分なりの「もしも」の選択肢やその後を想像するのも楽しそうです。

 

第36位 コンシェリュジュ プラチナム(全10巻)

 ホテルキャピタル白金平が客足を増やすために呼び寄せた男、九音響也。彼は人の心を読む天才だった。九音がその能力を駆使し、ホテルと地元の商店街に希望に満ちた明日を提供する――!!

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第35位 神々の山嶺(全5巻)

 エヴェレスト初登頂の謎を解く可能性を秘めた古いカメラ。深町誠は、その行方を追う途中、ネパールで“毒蛇(ビカール・サン)”と呼ばれる日本人男性に会う。彼がネパールに滞在する理由とは!? そして、彼の正体とは…!? 巻末に、夢枕 獏[『神々の山嶺』漫画版によせて]+谷口ジロー[もうひとつの山嶺]収録

 多くの登山家を魅了し、美しくも冷酷な神の棲む山々。そんな山に命を懸けて臨んだ男たちを、今は亡き漫画家・谷口ジローが圧倒的な筆致で描きます。そこでしか生きられない山屋の激しい物語におもわず息をのむ。

 

第34位 ホーリーランド(全18巻)

学校にも家庭にも身の置き所がなく、自分の存在が確認できない高校生・神代ユウ。ボクシングのワン・ツーを覚えた彼は“ヤンキー狩り”をするハメになり、夜の街の戦いに巻き込まれていくが…!? 

 格闘漫画、ヤンキー漫画というよりは若者の孤独と葛藤を描いたジュブナイル物といった方が正しい気がする。どん底からのスタートで最初は少し抵抗があったが読むほどにハマっていった。
様々な格闘術の解説も作者が素人なら失笑してた可能性があったが183cm90kgのガチムチ体型で格闘経験者となると文句のつけようがないです。オチも含めてタイトルが素晴らしい。名作。

 

第33位 帯をギュッとね!(全30巻)

 5人の中学生が、昇段試験で黒帯をとった。粉川巧、同じ北中の杉、南中の斉藤、それに東中の三溝と宮崎だ。かつてのライバル同士が、意外な形で再会したのは、高校の入学式。しかも同じクラス。でも、この浜名湖高校には、柔道部がなかった。そこで彼らは、柔道部を自分たちで創部する。全員一年生の新生・浜名湖高柔道部がスタート!!

 スポーツ漫画はライバルの設定が難しく、どうしても県大会がピークになってしまいがち。それを県では藤田個人に、全国での敗北を転換期に打倒千駄谷をスローガンにして以降はチームにスポットを当てることで最高潮のまま締めくくる構成力に脱帽しました。
この作品の何に驚くかというとこれが20年以上前の作品であること。流行り物以外に古臭さを感じませんでした。暑苦しい根性が全面に出るイメージだった柔道を爽やかに描いており、スポーツ漫画の歴史を変えた名作。

 

第32位 編集王(全16巻)

幼い頃、『あしたのジョ-』を読んで感動し、ボクサ-になると宣言したカンパチこと桃井環八。念願のボクサ-になり、チャンピオンを目指しているものの、成績は不振で、万年10回戦ボ-イと呼ばれていた。ある日、定期検診を受けたカンパチは、眼の精密検査を受けるようにと医者から忠告を受ける。網膜剥離でボクシングを断念せざるを得なくなったカンパチは、幼なじみのヒロ兄ィこと青梅広道の紹介で、青梅が働くヤングシャウト編集部でアルバイトをすることになる。 

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20年以上昔の作品のため少し時代のギャップはあるが、アルコール依存症に陥った巨匠「マンボ好塚編」エロを主題とした漫画をプロデュースし社会現象を巻き起こした編集者「明治一郎編」など数々の名シーンを生んだ漫画“屋”たちのドラマに唸る。

 

第31位 吼えろペン(全13巻)

 『燃えよペン』でおなじみの、嵐を呼ぶマンガ家・炎尾燃が帰ってきた!燃とアシスタントの仲間たちが巻き起こす、大熱血、なのに爆笑の怪作。たかがマンガと侮るなかれ。彼らにとってのマンガは、自分の命の全てをかけたものなのだ。絵から、セリフからほとばしる魂の叫びを聞け!彼らのメッセージを受け止めろ!!なお各回のタイトルは、かの熱血刑事ドラマ『太陽にほえろ!』の第1話から第4話のサブタイトルのもじりになっている。そんな細かいところまで熱いのだ!!

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読んだら猛スピードのトラックに突っ込んでも生還できそうなぐらいの怒濤の勢いとエネルギーに溢れ「読むと元気になる漫画」と言えばこれ!とオススメしたい。
名言のオンパレード。特に8巻の藤田和日郎先生がモデルのvs富士鷹ジュビロ辺りからが凄く面白かったです。
続編の『新吼えろペン』(全11巻)終盤にかけての展開は、高層ビルに突っ込んでサイボーグになって帰還してくる感じ。
最高かよ!って感情と、吐き気がする感情を主人公の炎尾燃と作者の島本和彦の二人が清濁併せ呑んでくれたんだと解釈した。正直なところ頭の整理が付いてない。メッセージ性が半端ない。

 

第30位 放浪息子(全15巻)

 女の子になりたい男の子と、男の子になりたい女の子。フクザツで繊細な、思春期物語。女の子のかわいい服を着たいという気持ちが抑えきれない内気な男の子・二鳥修一は、転校先の小学校で、背が高くカッコイイ女の子・高槻よしのと出会う。彼女もまた、「男の子になりたい」思いを胸に秘めた女の子だった。フクザツで壊れやすい心を抱えて思い悩む現代の少年少女たちを、優しく透明に描き出す、思春期学園ラブストーリー!

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第29位 それでも町は廻っている(全16巻)

 人情あふれる丸子商店に存在するメイド喫茶(カフェではない)「シーサイド」。ありふれた町のちょっとおかしなメイド喫茶を舞台に繰り広げられるドタバタ活劇!

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時系列がバラバラで単行本ごとにテーマに沿って日常風景が描かれるという日常漫画でありながらミステリー要素もあるという一風変わった作品。
日常の中に少しの不思議を混ぜながら「良い」の積み重ねで多くのファンを集めました。これからも読者の中で廻り廻って続いていく名作だと思います。時系列が気になるという人は公式ガイドブックでおまけたっぷりに読めるので読んでみてはどうでしょうか。

 

第28位 ストッパー毒島(全12巻)

 『ゴリラーマン』『BECK』『RiN』のハロルド作石、渾身の野球コミック! “登板機会なし”――それが、のちに大記録を作る毒島大広(ぶすじま・たいこう)の高校時代の記録! 中学時代に起こした乱闘事件を理由に高校の野球部にも入れずくすぶり続けた毒島。しかし、その日本最速と言われる剛速球を武器に、プロ野球界に殴りこみだ!!!

野球好きなんで『BECK』よりこっちが好き。 NPB時代のイチローや落合などパリーグの往年の名選手を実名で見れるのが何気にすごい。
万年Bクラスのチームが快進撃を繰り広げていく終盤の展開は最高に勢いがあり、何度も読み返してしまう野球漫画の名作の一つ。

 

第27位 ピンポン(全5巻)

 月本(通称・スマイル)と星野(通称・ペコ)とは幼馴染み。小学生時代に駅前の卓球場タムラでラケットを握っていた頃からの仲だ。天才肌の星野はいつも好き勝手やり放題。今日も部活をさぼっていた。先輩たちに「星野を部活に連れてこい」と命令される月本だったが・・・

漫画もアニメも映画も面白い作品はなかなかないのでは。絵柄がちょっと…という方はまず映画がおすすめ。青春の全てが詰まったような作品。

 

第26位 帝一の國(全14巻)

 時は昭和…。官僚や政治家を数多く生み出した超名門校・海帝高校で、帝一は頂点である生徒会長を目指す。派閥作りや政界さながらの生徒会長選が行われる海帝高校で、帝一はまず、クラスのルーム長を狙うが…。

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主人公らしからぬ計算高さと姑息さにややクセがあるが、読後感はジャンプらしいテイストに仕上がっている名作。
超名門校で繰り広げられる謀略の数々に作者自身も展開が読めないのだから読者が予想できるはずもない。
帝一が推す候補者を会長にするまでの第一部と、帝一自身が会長に立候補した第二部の二部構成となっており、どちらも気の抜けない展開で非常に読み応えのある一作。
映画も評判高いのでそちらを見てから読んでも面白いかもしれません。

 

第25位 わたしのふしだら(全2巻)

 999分の〝若さ〟に翻弄された Merry Bad End
全てに無感情だった教師・橘 伽凛が〝淫ら〟と引き換えに手に入れた999分の若さと情熱は恋する教え子・友里に一方的に注がれた。「愛の力」を過信した伽凛の行動は、やがて日常生活に歪みをもたらし、彼女自身もそのうねりに飲み込まれてゆくーー。

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身を焦がすような恋をしたい。そんな願いを叶えるため天使とも悪魔ともいえない者と契約した人の話。
欲望と感情が剥き出しの描写が秀逸で、これほど愉快な狂気に包まれたバッドエンドは読んだことがなかったです。「変身」が解けた彼女の姿はどんな風に映ったのだろうか。

 

第24位 医龍(全25巻)

 NGOキャンプで優秀な外科医として働いていた朝田は、今は医者を辞め、悠々自適の田舎暮らしの毎日。そこへ大学助教授の加藤が現れ、彼を自分の大学病院に迎えようとする。だが、朝田はまるで興味を示そうとしなかった。そんな中、朝田の家にいた看護婦のミキが突然、倒れてしまい…!?

当時の医療の現場に真っ向から立ち向かい戦った医療チームの話。現場で巻き起こる謀略や苦難の数々、そして人間ドラマにページを捲る手が止まらない。

 

第23位 無限の住人(全30巻)

 父を殺し、母を攫(さら)った剣客集団『逸刀流(いっとうりゅう)』に復讐を誓う少女・浅野 凜(あさのりん)は、「百人斬り」の異名を持ち、己の身体に血仙蟲(けっせんちゅう)という虫を寄生させることで不死の肉体を持った剣士・万次(まんじ)を用心棒として雇い、逸刀流の統主である宿敵・天津影久(あのつかげひさ)を追う旅を始める――。 

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残忍な描写が人を選ぶが、ときに敵対し、ときに共闘し、敵味方問わず人気が出るほど登場人物は魅力溢れる。
終盤にかけての盛り上がりは屈指で、これまでの因縁の全てに決着をつけるべく立ち向かった決戦は燃えに燃えた。主人公だけど万次さんが適度に弱いのがパワーバランスが崩れず描き切れた一因のように思う。
序盤はいまいち面白さが分からなかったのですが8巻の峠超え辺りから面白くなり、最終的に相当ハマりました。初めは10巻ぐらいまとめて読むといいかもしれない。

 

第22位 クロサギ(全20巻)

 「1千万円の出資で1億円の融資が受けられる」という言葉に乗せられ、財団法人理事長を名乗る新川に金を振り込んだ会社社長・丹羽里子。だが1億円の手形の決済日を前に、その財団事務所は丸ごと消滅!当然、手形は不渡りとなり、丹羽の会社はがけっぷちに立たされてしまう。ついには自殺まで考えた丹羽の前に、「職業、詐欺師!!」と言い放つ青年・黒崎が現れて…

詐欺の手口への対抗知識が得られることは勿論のこと、少し上手くいきすぎな部分はありますが、そこを補って余りある優秀なストーリーが見事。
続編に『新クロサギ(全18巻)』『新クロサギ 完結編(全4巻)』あり。

 

第21位 俺物語‼(全13巻)

 剛田猛男は高校1年生。身長2m・体重120kg(いずれも推定)。好きになった子は、いつも幼馴染みのイケメン・砂川の方に行っちゃうけど、真っ直ぐで不器用で鈍感で、男子からは超モテモテ! ある朝、通学電車の中で、ひとりの女の子を痴漢から救ったことで猛男にも春到来の予感…!? 笑って泣けて、胸キュンも満載の、爆笑純情コメディー!

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男でも読める少女漫画と言えば迷わずこれを選びます。ひたすらに真っ直ぐ「好きだ!」という気持ちで突っ走る猛男はザ・漢って感じでカッコ良い。
この二人が幸せにならなくて誰が幸せになれるんだというぐらいのお似合いぷりも素敵で、多少の波乱を迎えながら見事な大団円を迎えています。砂川との凸凹コンビも面白い。

 

第20位 のりりん(全11巻)

 大人の青春は自転車から始まる!--自転車乗りを頑なに拒む青年・丸子一典(まりこ・かずのり/28歳・彼女なし)が出会ったのは、キュートな女子高生ロードレーサー・織田輪(おだ・りん)。危うくリンを車で轢きそうになってしまったノリに、彼女は自転車に乗ることを勧めようとするが……。

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私のオススメ自転車マンガといえばこれ。スポ根の自転車マンガも好きだし、作者の過去作ももちろん好き。それでもこのマンガを勧めるのは自転車はとても楽しい!乗ってみたい!と思わせる魅力に溢れているからです。作者が自転車に乗り出して変わってしまったと嘆く人もいるが私はこの変化を肯定したい。実際にロードバイクをやりたくなる面白さに溢れています。
できれば偏見持たず読んで欲しいので、鬼頭先生の作品はまずこの『のりりん』を読んで欲しい。同じ作者の作品爽にはない爽やかな読後感があります。

 

第19位 すみれファンファーレ(全6巻)

 川畑菫(かわばた・すみれ)。10歳。小学4年生。両親が離婚しており、今はお母さんと二人暮らし。
人の幸せを願い、人の不幸を悲しむ女の子。そんなすみれちゃんが、お母さんとか友達の笑顔を見たくてお弁当を作ったり、福引きでプレゼント当てようとしたり…。にっこりがんばる姿が、ぎゅっと詰まった一冊です。

 

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個人的に「小学生の頃に読みたい漫画」第一位。
読むととても優しい気持ちにさせてくれます。すみれちゃんの小学生の素直な感性が凄く伝わってきました。5巻のソンチェフ君の話とかこんなん涙なしに読めませんよ。スゲー良かった…。ってなります。斜に構えず読んで欲しい一作。

 

第18位 バチバチ(全16巻)

 ある事件をきっかけに相撲界を追われ、この世を去った大関・火竜! その息子、鮫島鯉太郎の胸には父が遺した言葉が深く刻まれていた!!待ったなしの角界激震! 本格大相撲漫画!!

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ヤンキー漫画じゃなく相撲漫画です。因縁のライバルとの激闘や、同じ相撲部屋の先輩が魅せる男の生きざまが胸を熱くさせる。『バチバチBURST』(全12巻)、『鮫島、最後の十五日』(既刊11巻)にタイトルを変更して現在も連載中。

 

 

第17位 夏のあらし!(全8巻)

 古くから営まれる街の喫茶店で、少年が出会う年上の女子高生。全てはそこから――…。少年と少女達の過去と現在(いま)が、交差する…。あの「スクールランブル」の小林尽が描くノスタルジックファンタジー、登場!!

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スクールランブル』で良くも悪くもラブコメ作家として有名になってしまい、この作品の知名度が低いのが本当に勿体なく思います。タイムリープで戦火の渦中に向かう仲間たちの壮絶な描写に思わず息を飲む。戦争というテーマを見事に描いた名作。

 

第16位 ONE OUTS-ワンナウツ(全20巻)

  “優勝に必要な何かが足りない” その“何か”を捜して、沖縄で自主トレに励む“不運の天才打者”児島弘道。そこで彼は一人の男と出会う。120km/hそこそこの直球だけで、賭野球“ワンナウト”で無敗を誇る男。彼は名乗る。渡久地東亜と…。

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渡久地に降りかかる試練をどう乗り越えるかはもちろん、一発勝負ではないリーグ戦を見据えた戦い方がプロ野球ならではの戦い方も面白いです。
120㌔そこそこの直球だけでプロ野球選手をバッタバッタと倒していくのは非常に爽快感があります。よく考えるととんでも理論の数々ですが思わず納得してしまう説得力もあります。

 

第16位 こどものじかん(全13巻)

 見た目も行動もあどけなくて可愛い少女…でも実態は全部計算通りです!!「ちびとぼく」「青春ビンタ」の私屋カヲルが描く新境地!!ネット上でも大反響のコミックハイ人気作品が待望のコミックス化!!小学3年生なのに大人顔負けのマセガキ問題児・九重りんと熱血マジメ新任教師・青木先生の禁断のラブコメディ!?

タブーにされがちな「こどもの性」に真剣に取り組んだ名作。
センセーショナルな描写が目立つものの、注目する部分はそこではない。
登場人物がいかにして救われるのか、教育現場で起こる諸問題を盛り込みつつ、子どもたちだけでなく関わった大人たちの成長譚としても素晴らしかった。
完結に際して行われたインタビューも面白いです。

 

第15位 乱と灰色の世界(全7巻)

 10歳の女の子、漆間乱(うるま・らん)には秘密があった。彼女にはサイズが合わない、だぼだぼのシューズ。これを履くと、みるみる変身! グラマラスな美しいオンナへと成長できる。「子どもはイヤ、早く本当の大人になりたいな」。ところがある日、変身後の姿のまま、乱は初恋に落ちてしまった! ……地方都市・灰町を舞台に、4人の魔法使いに起こった4つの大事件を描くマジック・アンド・ライフ。灰町に隠れて暮らす漆間一家に、幸せの日々が訪れるのはいつになることやら。

魔法に恋に家族に友だち。全てがキラキラと輝く上質なファンタジー。
早く大人になりたいと願う少女が様々な経験を経て、成長していく様子にハラハラドキドキしながら読みふけってしまいました。
大きな力を持っていても上手く使えず、ひたすらもがく乱の姿は素直で眩しい。

 

第14位 大東京トイボックス(全10巻)

 ゲームクリエーターを目指す元気な関西娘・百田モモ。かろうじてゲーム制作会社スタジオG3の企画見習いとなる。しかし、待っていたのは夢と現実の違いを痛感させられる、リアルな修行の日々だった! 面白いゲームのことしかアタマにない天川太陽、キャリアだが隠れた趣味を持つ月山星乃ほか、個性豊かなアイツらが、今日もアキバの片隅でゲーム魂を燃やす! 熱いゲーム業界物語、ここに再起動!! 

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クリエイターたちの想いが詰まった熱血ストーリー。『東京トイボックス』が前身ですが『大東京~』から読んでも問題ないです。
業界の問題を取り上げたり、弱小ゲーム会社ならではの苦難の連続を上手くドラマ性を持たせながら上手く描いています。
特にアデナウアーとの最終決戦はまさにゲームのような展開で面白さと同時に考えさせられる内容で、全10巻ながら非常に密度の濃い内容となっています。

 

第13位 1/11 じゅういちぶんのいち(全9巻)

 自分の才能に限界を感じ、中学卒業と共にサッカーを辞めた安藤ソラ。しかし、女子日本代表・若宮四季との出会いが、心の奥底に眠っていた何かを衝き動かした――。清新な筆致で描かれる、ソラを巡る様々な人間模様――

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サッカー漫画というより安藤ソラに関わった人たちが主人公の連作短編集。皆誰しもが主人公だと気づかせてくれる熱さ、そして葛藤を人間味溢れる描写で見事に描いています。青春ドラマが読みたい人におすすめ。

 

第12位 神のみぞ知るセカイ(全26巻)

  ゲーマーの間で「落とし神」と呼ばれるギャルゲー達人にして、現実女子からは「オタメガネ」と呼ばれる青年・桂木桂馬。ある日、クラスメートの高原歩美に押しつけられた校舎屋上の掃除中、携帯ゲームのメールチェックをしていた桂馬の元に「攻略してほしい女がいる」との挑発メールが届く。落とし神のプライドから即座に返信すると、上空から謎の女の子・エルシィが爆風と共に舞い降りてきて…!?

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連載当時は表紙のオタクっぽさから読まず嫌いしてたのですが、通して読むとなかなかどうして面白い。ヒロインそれぞれに確かな個性があり、男性向けラブコメの全てが詰まった作品でありながら、伏線も回収しつつ綺麗なエンディングを迎えており、全体を通して振り返るとストーリーも非常に優秀な作品です。

 

第11位 プラネテス(全4巻)

 SFニュースタンダード登場!! 400万年を経て人は地上より飛び立った。この宙(そら)は人の強さを試す。

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びっくりしました。たった4巻でここまで壮大に宇宙を、愛を語れるのかと。哲学的な話が出てくるのでそこは人を選ぶかなと思います、がじっくり何度も飲み込んでいきたい不朽の名作。私はお寺で静かにこの漫画を読んだので何とも言えない感動を味わえました。

 

第10位 AKB49~恋愛禁止条例~(全29巻)

  AKB48に男子メンバー加入!?女の園に男子が一人。ドキドキ頂点!バレたら地獄!?--高校生・浦山実(うらやま・みのる)は、憧れの同級生・吉永寛子(よしなが・ひろこ)がAKB48のオーディションを受けると聞き、彼女を応援するため「浦川(うらかわ)みのり」と名乗り、女装でオーディションに潜入。その甲斐あって、吉永は見事合格するが、なんと、「浦川みのり」も一緒に合格してしまう!!誰にも言えない秘密の二重生活スタート!

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イロモノ漫画と見せかけて滅茶苦茶熱いです。現実のAKBは別として次々現れるライバルや苦難の数々を乗り越えていく様は、漫画として本当に面白かった。アイドルの魅力が詰まった名作。この最終回の感想が秀逸すぎて自分からはほとんど語れない。


第9位 刻刻(全8巻)

 佑河樹里(ゆかわ・じゅり)は失業中の28歳。家では父・貴文(たかふみ)と兄・翼(つばさ)、じいさん三代のダメ男がヒマを持て余している。ある日、甥・真(まこと)が翼とともに誘拐される。身の代金を渡す期限に間に合わなくなった時、じいさんは佑河家に代々伝わるという「止界術」を使い、世界を“止めた”。 だがあり得ないことに、救出に向かった先で樹里たちは自分たち以外の“動く”人間に襲撃される。そしてパニックの中、異形の存在「管理人」が現れ…

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止まった世界で展開されるストーリーに度肝を抜かされた。舞台も登場人物の規模も小さいのに予想外につぐ予想外でエンタメ性に優れる。ワクワクしたし、感嘆した。ちなみに電子書籍で番外編が読めます。

 

第8位 アカメが斬る!(全15巻)

  殺し屋集団ナイトレイド――その一員である黒髪赤目の少女アカメ。彼女と出会った時、少年タツミの運命は大きく動き始める…。「つよきす」「真剣で私に恋しなさい!」のタカヒロが贈る、ダークヒロイン・アクション開幕!!

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飽きさせない趣向を凝らしながら見やすく、読みやすく、ワクワクする展開で何度も熱くさせてくれました。どちらにもある「正義」を振りかざし、敵味方問わず代償を伴う死闘で魅せるダークファンタジー。

 

第7位 ハチワンダイバー(全35巻)

 

 表のプロとは違う、賭け将棋をなりわいとする「真剣師」の青年・菅田。アマ最強を自負する彼を倒したのは、秋葉原女真剣師だった! テンション無限大! 81マスの宇宙を舞台に繰り広げられる破天荒将棋バトル、ここに開幕っ!!!

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説明できないバカバカしさと壮大な愛を勢いで納得させる。この人じゃないと描けない唯一無二感がすごい。元将棋部の友人も面白いと言ってました。将棋を知らなくても大半は愛とバトルなので問題なく楽しめます。シュークリームが食べたくなる。

 

第6位 ラーメン発見伝(全26巻)

色んなグルメ漫画を読んできたが総合評価ではナンバーワンの名作として推したい。
ある程度完成された品を更に発展、改良させる発想力は、あらゆる物事に応用でき、その柔軟性には感嘆するものがあります。

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新しいラーメンを発見していく話だがラーメンという枠組みに囚われず、人情あり、笑いあり、ときにシビアな話ありと、それなりの巻数があるが一辺倒の話にならず、常に新鮮な話を提供してくれる素晴らしいグルメ漫画でした。

 

第5位 描かないマンガ家(全7巻)

進化し続ける漫画業界に新たなマンガ家が現れた。“描かないマンガ家”である!絶対にハズさないマンガ家・器根田刃(きねだ・やいば)先生のNEVER STARTING STORY!!

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私が漫画にハマったきっかけ。全く尊敬できない主人公が放つ熱い名言に「お前が言うな」と内心ツッコミながら少しずつシリアスで読ませる展開に移行し「こんな漫画があるのか」と脳天をぶち抜かれました。
バクマン。』が直球の漫画家マンガならこの作品は変化球で挑んてきた熱い漫画家マンガ。
口だけで頑張らない自分がいたときに読みたい。

 

第4位 ラストイニング(全44巻)

 関東某県にある彩珠学院高校野球部は、甲子園初出場で初優勝を果たした過去がある。しかし現在は毎年1、2回戦での敗退続き。元野球部監督の狭山校長は13年前の部員で、現在は悪徳商法で留置所に入っている鳩ケ谷を訪ね、新監督に就くよう依頼するが…。汗と涙ぁ…そんなモンいらねぇ!かつて名門、今は弱小の私立彩珠学院高校野球部にやってきた問題児監督・鳩ケ谷圭輔が、硬直しきった高校球界の常識を変える!!

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「8勝92敗のチームでも甲子園には行けるんだ!」という台詞はトーナメント戦の高校野球ならでは。ワンナウツではいかにしてリーグ戦を制すかがテーマの一つでしたが同じ野球漫画でも戦略が大きく異なるのが面白いです。
44巻という長さで中だるみを感じさせない理論と実践に基づく読み応えあるストーリーとそれを見事に描き切った構成力が素晴らしい。

 

第3位 BLUE GIANT(全10巻、SUPREME 既刊2巻)

 ジャズに心打たれた高校3年生の宮本大は、川原でサックスを独り吹き続けている。
雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。
「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」
努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。
無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。

 圧倒的な熱量でジャズに対してひたむきに真摯に打ち込んできた日本編。終盤にかけての盛り上がりは圧巻の一言でした。
10巻に不満がある人も続編の『BLUE GIANT SUPREME』を読めばきっと解消されるのではないでしょうか。不完全さに更なる進化を見出していく愚直さが魅力的な作品。

 

第2位 四月は君の嘘(全11巻)

 桜の花びら、音楽、そして嘘。君と出逢った日から世界は変わる――母の死をきっかけにピアノを弾かなくなった、元・天才少年ピアニスト有馬公生(ありま・こうせい)。目標もなく過ごす彼の日常は、モノトーンのように色が無い……だが、友人の付き添いで行ったデートが、少年の暗い運命を変える。性格最低、暴力上等、そして才能豊かなヴァイオリニスト……少女・宮園(みやぞの)かをりと出逢った日から、有馬公生の日常は色付き始める!! 胸を打つ青春ラブストーリー!!

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数多くの漫画を読んできて唯一100点をつけるならこの作品。瞬間的に120点をつける作品はあっても、どこかで不服に感じる部分があったり、引き伸ばしで完全にピークがすぎてからようやく完結。なんてものも多くあります。『四月は君の噓』は11巻という適度な長さでライバルとの燃える戦い、過去との葛藤、酸いも甘いも嚙み分ける青春、圧倒的な演奏シーン全てを高いレベルで描かれています。
二月のコンクールにあらわれた四月に舞い散る桜のような演奏は素晴らしい小説のようで、素晴らしい映画のようだった。それでいて漫画ならではの表現される演奏シーンは、間違いなくこれからも多くの人の胸を打つ作品だと信じて止みません。美しくも熱い、少年漫画の傑作。

 

第1位 ANGEL VOICE(全40巻)

ケンカだったらレアル相手でも楽勝!! 腕に覚えのある“ワル”が集まり、“県内最強軍団”と皮肉られる市立蘭山高校サッカー部。その奇跡の物語が始まる。熱き心を取り戻せ!! 本格高校サッカー巨編!!

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数多の名作を押さえてこれを1位に据える理由は、めちゃくちゃ面白い漫画というより、とてつもなく強い漫画と表現したい作品から発せられる力強さにあります。
不良高校の生徒たちが一人のマネージャーのために奮起し成長していく。というあらすじだけ聞くとよくある奇跡の物語に見えても、堅実に誠実に積み上げてきた40巻の重みを知れば、確固たる信念と努力によって成し遂げた「物語の強さ」を感じ、心揺さぶるものとなるでしょう。
1話目冒頭のモノローグから35巻の重みを積み重ねたハーフタイム中のやり取りは分かっていても堪え切れない屈指の名シーン。
40巻の長期連載を最後までぶれずに走り切った傑作です。

 

 

おわりに

読んでいただきありがとうございました。気になる作品はありましたか?

おそらく好きな作品、苦手な作品、知らない作品入り混じっていると思いますが、全員が全員100点をつけるお話なんてこの世に存在しないのでそこは上手いこと許容してくれると幸いです。


ただ読む際のポイントや注意点としては

・「批評してやろう」みたいなスタンスだと楽しめないことが多い

・なるべくフラットな気持ちで。意外と読まず嫌いは多い

・癒されたいとか笑いたいとかの目的がある場合は例外

・話の側面だけで判断せず、まず『面白がる』

・良いところを見つけると話に入り込みやすい

こんなところを気をつければ結構何でも楽しめます。「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」は名言だなと常々思います。

 

また、連載中のおすすめ漫画ランキングの記事でも書きましたが、ストーリー物の1巻は流れをおおまかに決定するだけで、物語の面白さの半分も見えていないと思っています。面白いか面白くないかはある程度の巻数を読んで判断して欲しいというのが本音です。もし「面白くなりそう、主人公たちはどう成長するんだろう」と思ったら続けて読んでみてください。これはここだけの話に限りません。


一応途中から面白くなった作品は補足を入れたので参考にして下さい。

さて幅広く読んでいるつもりでも見逃している良作、名作はまだまだ沢山あります。そのため今後もマイペースに新規開拓を続けていく予定です。
もし、これは…!と感じた作品があればぜひ教えて下さい。

なおこのランキングは今後も更新予定です。よろしければまた見に来て下さると幸いです。それでは。